第29話 手のひらの上の狂信者





放課後誰もいない図書館で中本さんは一人本を読んでいた。

これは先生に襲わせやすいようにする罠だ。

だがこれを怪しむ可能性がある。なのであらかじめ中本さんの親に確認をとり学校から家まで監視する許可を貰った。


監視しているのは学校では独槻先生が。道のりでは俺と雫が。そして家付近では瑛太さんが。それぞれ担当している。

だがもしかしたら防げないかもしれない。

なので念の為に中本さんに防刃ベストを着てもらい、かつベストの表面に血のりを入れた袋を入れ込むことで死んだふりをしてもらうらしい。

中本さんの演技力が試されるところだ。

出来れば被害は出したくないが。


俺と雫が中本さんの帰り道に着いた時に持っていた小型トランシーバーから声がする。

『配置についた。行けるぞ。』

『こちらもです。』

その言葉を聞いた雫は携帯電話を開いて中本さんに電話をかける。

「中本さん。作戦開始ですよ!』

『りょーかい!』


俺は監視カメラに違反じゃないアクセスをして学校の図書館の監視カメラを覗き込んだ。

さぁ作戦開始だぁ!!


___ ___ ___ ___ ___ ___ ___ ___ ___ ___ ___ ___ ___ ___ ___ ___ ___


僕は空に手を伸ばし幸福そうな笑みを浮かべる。

「天使が僕を導いてくれる。」


目線の先には今回の標的となる中本三楼が道のりを歩いている。

本当は学校でやりたかったが、若干の怪しさを感じたのでやめた。

だから僕は中本三楼を裏路地に連れ込み、そして殺す。

あいつを裏切るようになるが・・・まぁ良い。

あいつはどうせ僕の天使への捧げ物でしかない。


僕の天使。僕の幼馴染の顔をして僕に女神のような笑みを浮かべてくれる。

僕は天使に似ているやつを殺している。

天使に似ているのは誰一人として生かしてはならない。

天使がきっと僕を導いてくれる。


「僕の天使に似ているなど僕の天使を冒涜していることに違いない。彼女は僕の、僕だけの天使だ。人間が天使に似ていることなんてあってはならない。僕は天使と共に行く。天使の意向に全て従う。天使は僕を支配し天使を僕が支配して全ては天使のために生きていく。天使は僕だけのもの。僕は正義なんだ。僕の天使を汚す奴らを殺す。天使が僕を拒むことなんてない。僕はあんな下級民族と違う。あんなつまんない仕事をしているのは天使がそうしろと言ったからだ。あんな奴らのために僕がなんでこんなことをしないといけないんだ。下級民族の知識を僕を叩き込むな。僕は上級民族であり天使の使いなのだ。ただ起きて食べて寝るだけの豚とは違う。天使が僕を導いてくれる。僕はそれに従うのみなんだ。だからこれは正義だ。犯罪なんかじゃない。これが正義なんだよ。それに歯向かうやつは悪魔だ。天使に歯向かい天使を汚そうとする悪魔を僕が殺す。僕がそうするんだ。僕が下級民族を殺すんだ。俺が下級民族を殺したとしても世間はそれを認識できない。天使に捧げ物をするんだ。捧げるために僕は天使に似ているやつを殺す。歯向かう悪魔も殺す。殺して殺して殺して殺してそして世を正すんだ。それが正義なんだ。誰を僕を止めれるものはいない。あぁ。天使天使天使天使天使天使天使天使天使天使天使天使天使天使天使天使天使天使天使天使天使天使天使天使天使天使天使天使ぃぃぃいいぃいいぃぃぃいいいい!!!」


「あぁ。なんて素敵な日なんだぁ。天使が舞い降り、僕に笑みを浮かべる。天使が来たからには、僕に天使に」

狂人的な笑みを浮かべて、





「捧げ中本三楼をあげなきゃね。」




俺は仮面をつけてポンチョを被って中本三楼に近づいた。


____________________________________________________________________________


どうもみなさん!マヨきゅうりでございます!!!


さぁいよいよ作戦開始でございます!

犯人は誰なのか!!

もうしばらくお待ちください!!


もしこの話が良いなって思ったからフォローや星、ハートやコメントをよろしくお願いします!!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る