第9話 過去という現実。

今回は姫乃達の視点になります。

正徳達のバスケの後はどうなったのでしょうか

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姫乃は焦っていた。尋常じゃないぐらい焦って泣いた。

正徳がバスケの途中で倒れてしまったからである。

でも正徳が倒れてしまった理由は姫乃は知っていた。


(しょうくんは過去を思い出してしまった。死んでしまったみんなと一緒にやったバスケをしたことで思い出したんだ。)

正徳の過去は悲惨なものだった。


しょうくんとは私が小学6年生の時に出会った。私の母としょうくんの母が仕事の友達だったから。

しょうくんはそれから1年間私と母、しょうくんの母としょうくんのお父さん、あとはしょうくんの兄とその彼女と仲良く遊んでいた。


しょうくんはその時に暁月護愛という近所の人と仲良くなった。

その護愛さんの周りにはいつも女性がいた。その人もいつもしょうくんと遊んでくれていた。


でもしょうくんが小学4年生になって少し経ったある時、しょうくんはしょうくんの両親と一緒に買い物に行っていた。でもしょうくんが暴走したトラックに気付けず、横断歩道を渡ってしまった。その時に両親が二人してしょうくんを押して、助けて死んでしまった。

まずそこでしょうくんはトラウマを抱えてしまう。


しょうくんは暗い表情をしながらも暮らしていた。

それをしょうくんの兄とその彼女が慰めていた。

しょうくんも少しずつ元気を取り戻していった。


しょうくんは二人ととても仲良くなった。

二人もしょうくんが大好きだった。

でも、次の年のしょうくんの誕生日。しょうくんは楽しみにしながら家に帰った。

すると、




しょうくんの家は燃えて尽きており、しょうくんの兄と彼女さんの死体が見つかった。


しょうくんはその情報を聞いた時声が出ていなかった。

しょうくんはまた塞ぎ込んだ。トラウマはますます大きくなった。

しょうくんは次第に自分のことを死神だと思うようになり、頑張って学校に行ったら、クラスのみんなに避けられるようになった。仲が良かった友達も、優しかった先生達も、全ての人間に避けられ、死神と蔑まれるようになった。


それから少し経った時に近所に住んでいた護愛さんも自殺した。

護愛さんもしょうくんのような体質だった。

だから護愛さんもしょうくんと同じような事態になっており、最後に護愛さんも自殺してしまった。でもしょうくんにはそうなってほしくない!


でも護愛さんが死んだその頃にはしょうくんの目には光が失っていた。

私はしょうくんと関わろうとした。

でもあのしょうくんの絶望した目を見ると関わるに関われなかった。

それでも私の母は関わろうとして、しょうくんを私の家に住ませた。

相変わらずしょうくんは暗い顔をしていたが母はそんなしょうくんに積極的に関わった。


それから1年が経ち、6年生になった時、しょうくんは大丈夫なんじゃないかと思って、母や私と関わってくれるようになった。

少しずつ仲良くなり、いい家族になっていった。


それから一週間後、私の母が強盗魔に刺されて死んだ。

即死だったらしい。私は泣いていたがしょうくんは呆然としていた。

それからしょうくんは壊れた。

普通を装うお面を付け、2重人格のようになっていった。

しょうくんは昔のことを忘れたように振る舞った。

というお面は元気になったが、はずっと壊れていた。


しょうくんが私と付き合った後もそれは続いた。

彼は寝る時だけしょうくんになる。

夢の中で何があるかは分からないが、しょうくんはただずっと

「ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい」

と泣きながら謝り続けていた。

だから私は昔を思い出させないように、彼を壊さないように、しょうくんが立ち直れるように、彼を甘やかした。


でも、多分彼は壊れてしまった。

昔のことを思い出してしょうくんが出てきてしまったのだ。

しょうくんが倒れる時も、

「みんな・・・みんな・・・ごめんなさい」

とみんなに謝りながら倒れていった。


私はどうしたらいいのだろう。

しょうくんを取り戻せるには。

トラウマを克服させるには。

私はどうしたらいいですか?神様・・・・・


神様お願いです。私はどうなってもいいから、

だからお願い!しょうくんを助けて!!

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どうも未確認異常生命体 ゴアです。

今回は正徳の過去について触れました。

今後の展開が思いつかないです!誰か助けてください(懇願)


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