スキルと能力 Ⅱ

魔術書を読んでたら魔法陣が詳しく書かれたのを見つけた、もしやと思い他の書物を探すと有った!

魔法陣だけが書かれた書物、さしずめ魔法陣図鑑かな?


いやぁハマったね!何が面白いかって魔法を使えないのに魔法モドキが出来ちゃうんだ!興奮モノ!


何かの物語に魔法陣の中の文字は古代語かエルフ語、滅多に無いがルーン文字とかで書かれ今の世では解読が専門じゃないと難しいと┅


俺は言語理解のスキルなんてのをフォーリアさんから授かってるから簡単で陣の文字が如何に大事なのかを理解したんだ


要するに魔法を使う時に詠唱何てのを読み上げるがあれを文字にして陣の定型へと嵌め込んで魔力を流せば発動するっと┅そんな所かな?

とにかく魔力の量でその威力が決まる

まぁ詠唱なんて必要無いんだが


あれは魔力を練り込む時間稼ぎで必要量の魔力が構築出来ないと発動しないからなんだけど

本来は切っ掛けとなる名前を与えれば発動すんのだ!フン!


この魔法書ではそう解説してある、俺のオタク知識でもそうなるから嬉しかったね♪

魔法発動に必要不可欠なものは魔力と魔力放出力、そして一番がイメージ構築!このイメージを出来るかどうかが大事で本当は沢山の魔法を見ると覚えは早いんだけど


フフフ┅アハハ!俺には多くの魔法イメージが頭の中にあるのだよん!

爺ぃの暇暮らしではテレビが一番の相手!だからケーブルテレビでアニメを殆ど見たんだ

そのせいでスマホアプリでラノベやあの【なろう】何てのを読んでる


こうも現実に魔法が目の前にあると嫌でも異世界なんだと思い知らされる

剣と魔法の世界で生きてるんだって!


そして凝り性のわたくしは魔法陣での実験に明け暮れるのですよぉ!


その成果は魔法陣の文字を日本語で書いて実現できました!パチパチ!パチ!


『主は新しい魔法陣の概念を見つけられました これまでこの世界では新しい文字での陣を試したのですが実現しておりません そもそも今有る形で十分なのです 誰も半信半疑の無茶は致しません それだけ主は無自覚┅無知かも?』


ん?なんか馬鹿にされたか?


あっと!このナビゲーターさんには面倒臭いので名前を付けた、強制的にだ!なんだよ拒否しやがって!


だから女声だからナ~ビちゃんとか言ったら凄く怒らせた┅

改めて叡知のラファエロからラファと名付けたんだ

驚いた事にラファ!って言った途端ゴッソリと体から何やら持って行かれた


ラファは上機嫌で魔法陣構築を手伝ってくれたんだが┅妙に女っぽいのは?


『そんな事は無いのですよ?私は主の忠実な従者 主に永久の誓いを捧げます』


┅┅┅┅それも鬱陶しいけど?


どうやら主体性が顕著に出る様になってる、自己が芽生えたか?それとも意思を持ったか?

元々自我が有ったような気はしてるからなぁ まぁ人間ぽくって良いんじゃ無いだろうか?アハハ♪


魔法陣で書ける様になって最初に土魔法を作った、そう!風呂を作るために!もう必死でしたよ!


壁を四方へと出し風呂桶を目指した、何度も失敗したが50回を超してどうにか出来たんだ

ツルツルの土壁で出来た風呂桶!

下に穴を開ける時は苦労させられた


失敗したく無かったから無事に完成する迄は岩で試した

光魔法のレーザー照射、綺麗に穴を開けるならレーザーが良いだろうと頑張った!


俺が作る魔法陣には日本語の漢字やカタカナを書いてる

そして強いイメージを練り込んで魔力を通すから俺だけしか使えない魔法陣なんだ


完璧な風呂桶が出来て水道の代わりにあのウサギさんの魔石に水の魔法陣を刻み作った

横には火魔法の魔石をくっ付けてお湯が出るみたいに工夫した


ベランダに露天風呂!遂に作ったんだぁ!いやぁ泣けるね♪

まぁ時間と暇は十分有るから、好きな事に励むんだぁ!


この魔石に陣を刻むのはあのライトの魔石を参考にした、だから洞穴のライトは全部外され真っ暗┅┅ごめん


代わりに良く有る蛍光灯タイプにしようと魔石を丸く並べ陣を刻んだら家庭用の電灯が出来た

薄暗かった洞穴が白色灯の灯りで鮮やかに見える様になった


いゃあ魔法ってのは便利だ!それで魔道コンロも陣を変え俺独自の物に変えたり冷蔵庫何てのも作った、作れた!


その後この魔法陣をイメージして思い描く訓練をしてアニメの様に魔法陣を空中に描ける様になると魔法が撃てる様に迄なった


幾つも魔法陣を書いて作って頭に叩き込む!それをイメージ化して魔力を放出すると魔法陣が浮かび発動するのだ


火球、水球、土玉、レーザー、それとか槍や矢、風刃とかとにかく思い至った物は全部作った

そして一通り魔法らしき物が使えるようになったんだ


『努力は認めますが主は魔法適正者なので無駄な努力かと┅魔法の訓練をすれば良いでしょうに!マッタク┅』


イヤイヤ!無駄とか言うな!この技術は誇れる物なんだ!何せ魔力消費が少しなんだからな!火魔法何て凄く魔力を使うって書いてある、直ぐに魔力切れでフラフラするさ、俺みたいに能なしには魔力量何て知れてるからな!

今はこの魔法陣の魔法で狩りをするさ

フフフ♪見てろよ!フン!


『マッタク無自覚なのですね?アナタ様は』


だまらっしゃい!もう良いよ!俺の好きにさせろよ!結果を見て落胆するより出来る事をする方が気持ちも楽なんだからな、ラファはそこん所が分かんないもんなぁ┅残念!


『主のバカ┅私は主を思って┅もぅ┅』


風呂を満喫して朝から結界の外へ出る!覚悟は出来てる!

恐ろしいモンスターと対決だ!この辺りにはオークもいるらしいけど大抵がジェネラル以上、オーガも狂暴な種類でブラダディオーガとか言う奴┅


まぁ大秘境の最奥なんだから!普通じゃ無いのは仕方ない、それよりは俺の実力が倒せるか?何だが┅


ん?何やら気配が┅向こう30m先に何やら強い魔力┅これは?


ギシャア!ウガァア!


あれは!オークキングなのか?イヤイヤ!なんで初物がオークロードなんだよ!ばかぁ!無理無理!ムリだってぇ~勘弁してくれよ┅


隠れて隠れて、どうにか見つかりません様に┅┅┅┅って、そうですよねぇ

しっかり見つかってましたと┅


ズンズンとこっち目掛けて走って来るロード!獲物を目指してヨダレたらたらですか?俺は痩せて美味しくないと思いますが?ねぇ┅


このオークロードは魔法何て洒落た物をお使いになる┅ウィンドーカッター!ですか!


周りの木々がなぎ倒され切られる!クソッ!ふざけるな!こうなりゃ自棄だ!相手してやる!フン!


魔法陣を展開して応戦する!火槍!そうファイヤーランス!

そしてアイスアロー!氷の矢を放つ!


ドォカーン!ビシビシビシィ!


フフフ、水蒸気爆発だぞ!そしてあの棒を構え走り首目掛けて振り下ろす!


バキィ!スパーン!┅┅ドサッ


┅┅┅┅えっと?なんで首が落ちてる?俺が殺ったのか?俺が?┅


ピクリとも動かないオークロードの胴体から肌が焼ける焦げ臭と煙り┅

転げるロードの顔はモンスターらしく凶悪な面構えで牙が剥き出し┅


『『『レベルが上がりました』』』『必殺剣を獲得しました』『火魔法 氷魔法 が開かれました』『大魔術師の称号を得ました』『剣士 魔術師の職業を得ました』


ウッ!頭が痛い!はぁはぁ┅クァッ!体が!


あまりの痛さと怠い体で気を失った

そう┅こんな森の奥で┅


«ジョウ ジョウ! 起きて!»«ジョウ寝てる»«ジョウ死んだ!»«早く早く起きて!»


妖精と精霊達がうるさい!って?あぁ気を失ってたのか┅


「わかったから、大丈夫だよ、取り敢えずこのオークロードは収納して戻ろう、ありがとうな?」


«もぅ!ビックリするじゃない!»

«ジョウ生きてる?»«起きた起きた!»

«モンスター倒した!»«ジョウつよ~い!»«ご馳走!»


『オークロードの牙 睾丸 皮などが素材となります 勿論肉が一番貴重で美味です』


あっそう┅このバケモノの肉ねぇ┅確かにオーク肉は旨かったよ、だけど姿を知ってると何だかなぁ┅


『それと主のレベルが50になっております ロードと言う高位のモンスターを倒したからです それに伴いスキルや称号等も付与されてます』


はぁん?まぁ一気にレベルアップしたから倒れたのか?50ってのはまだ能なしなのかな?まぁ良いや、それよりこのバケモノ肉の為に解体しなきゃだな、こりゃ時間かかるぞ┅


(主は本当にスキルや能力とかに無頓着┅かなりのスピードで成長成されてるけど 確かに0スタートですから仕方ないのでしょう しかしこの知識と能力は流石ですね┅ウフフ♪)


何時もの河原?湖畔で解体して上等の肉を舌鼓したのはその夜遅くになったんだけど?悪い?フフフ♪旨い!


それからの狩りは驚く程に順調に進んだ、気配とかも察知出来る様になり薬草なんかも見ると分かる様になった

驚いたのは良く見る事を習慣にしてたからか鑑定のスキルが付いた


こうして実際に訓練してスキルってのは習得出来ると知ったんだ

だから気配察知のスキル、魔力感知のスキルも付いた┅良いねいいね♪


生きてる張りと言うかこうも成果が出ると張り切っちゃうよね?

それと風精霊の子達や妖精達にも名前を付けた、何時も側に来るからその方が分かりやすい

凄く喜んでたけどね、アハハ♪


だって精霊ちゃんは幼児体型だけど何故か胸がデカイ!お尻もだ!

小学5、6年くらいだけど┅ロリ体型ってのか?乳と尻はしっかり大人なんだよ、揉めるし┅ロリコンじゃナイヨ!


でも精霊とかは感じる事は無い、俺が触れる事が不思議だってさ、普通は透けて触れないと?

寝てると周りに潜り込む彼女?達はそりゃあ裸同然だし、寝てるから無意識に乳を掴んでたり┅尻に手を当てたりだけど┅俺は感触があるけど彼女達は感じる事は無かったから┅


まぁ欲情は一切無い、だって股はツルツルだもん、可愛くて綺麗だけどムラムラとか全然┅俺って不能なのかな?

それは困るけど┅この分身は何気に立派なんだよって朝立もしないけど┅

はあぁぁあ~そりゃあ爺ぃだから元気無いのは認める、だけど不能は嫌だなぁ┅微かな望むは持ちたい!うん!


能力向上は嬉しい、スキルも増えるのは有難い、知識なんてかなり付いたぞ!だって書物の殆どが頭に入ってる


これもなにがしかの恩恵なのかな?読んだ書物の内容が直ぐに頭に入り丸っと覚えてる

だから魔術や錬金術は使えるのだ!今はポーション制作にハマってまして┅

いやぁ楽しいでんがな!

狩りよりこっちが面白くって夢中になりました!


«ホントにジョウは凝り性ね?»

「そうかな?シルファはポーションの必要が無いから無関心だけど俺には必要だからね!こうして作って置くといざとなったら助かるんだよ」

«ヒトって不便ね でも楽しそう»


エヘヘ、回復ポーションは沢山作った、毒消しとか麻痺消しに魔力回復とか本に乗ってるポーションを全部作るのは楽しい

お陰で錬金術を習得したのは泣けたね


俺はボチボチと習得して其れなりに生きて行ける能力を掴むんだ

チートとかよりその方が楽しいからね

何だか少しはこの異世界でも生きて行けると実感してる毎日です!ウフフ♪





〇◆〇◆〇◆〇◆〇


ファイヤーアロー✕ →ファイヤーランス(火槍)

アイスランス✕ →アイスアロー氷矢


ご指摘ありがとうございます!

訂正しました

スミマセン┅┅_(^^;)ゞでした!












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