第3話 東京駅で切符の買い方を教えてあげた女の子が私と同じだったと気づかずに その2

東京駅を出発してから3時間10分後の夕方の5時半頃に岡山駅に着いた。

(此処が20年以上前に亜美ちゃんが高校卒業まで過ごした所かな)

「岡山~岡山~、在来線をご利用の方は一旦新幹線の改札を出てから、ご利用の路線をご利用ください」という放送とともに、別のホームに新幹線が到着する曲の銀河鉄道999の20秒バージョンとともに流れていた。

このホームからは桃太郎大通りが見えるし、路面電車も走ってるので、これが岡山県の県庁所在地の岡山市の中心っていうのかなって私はそう感じた。


新幹線ホームからエスカレーターで降り、専用の改札口に乗車券と特急券を入れてから東西連絡通路に行ってみると、確かにこの駅の雰囲気が変わってた事に気づいた。

亜美ちゃん(お母さん)の高校の頃になかったさんすて岡山がある事を初めて知った時、この商業施設は色々な店があるので、いつかは友達と行ってみたいなという楽しみさえある。

3時間も新幹線に居たので少し休もうと思い、さんすて岡山のセブンイレブンおみやげ街道に行ってマウントレーニアのカフェラテを買う事にした。

スタバの近くにある待合所でそれを飲みながら音楽を聴いていた時、誰かが私に声を掛けてきた。

「もしかしてあなたは私に東京駅で切符や特急券の買い方を教えてくれた人ですか??

「はいそうです・・・て!!?えーーーー!???」

その女の子は、私と同じく就実高校に入学する予定の子で、亜美ちゃんの友達の娘なのかなと。

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