煙の思い出

今日もタバコを吸う。タバコなんて好きじゃないのに。辞めることができない…。

香りを忘れられないから。煙にあの人の横顔が思い浮かぶ。

あの日のキスの味がする。苦い思い出…だけど吸うのをやめられない。

いつかの日々を忘れないために今日もこのタバコを吸う。

切なくて寂しい…。この香りが懐かしくて胸にいたい。 


もう好きじゃないのに…。タバコだけが残ってしまった。

忘れないためにタバコをまた吸う。思い出の残り香がずっとここに残るように。

彼女の香りがまだここに残るように もう彼女のことなんて好きでもないのに

なぜかな…時折こうして思い出してしまう

あの日に戻れたらどうするだろうか 煙がくゆる

ゆらゆらと漂い どこか懐かしい面影を作る

きっと俺はまだ彼女の事が好きなんだろう

でももう忘れないといけない この悲しみも煙のように消えていけばいいのに



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る