第26話 エピローグへの応援コメント
コメント失礼します。試し読みのつもりで始めたら、結局そのまま一気読みしてしまいました。結構な分量の中編なのに、次を、次をとクリックしたくなる一話の区切りの良さ、そしてもちろん息をつかせぬ話の構成もお見事です。
先に文中で語句として気になったところをメモしておきます。この手の指摘は不要とおっしゃるのでしたら、次回からは自重いたします。
第十五話
「ジョアンナはそのナノプローブが十の何条個も集まった塊だったのです」
>「何乗個も」
第二十五話
「しかし、死者数激減した」
>「死者数は」
全体は、事の発端から事件に立ち会った主人公が、一貫して対応チームの中心に居続けつつ、反撃のブレインにもなり、最後の顛末まで見届ける、という、古き良きハリウッドのSFパニック映画のテンプレを踏襲していて、人間ドラマ的にはシンプルですが、その分事件の科学的な推移がわかりやすく描かれています。そのリーダビリティの高さももちろんですが、科学・政治・軍事などあらゆる面からの考証が行き届いていて、粗らしい粗がほとんど見当たらないのにも敬服しました。
いや、あえて重箱をつつこうと思えばできるんですが w、「こういうスケールで世界的なパニックの推移を描いたエンタメ中編ならこういうものでしょう」と納得できる程度のものです。
余談ですが、世界的な大ヒットSFと称する海外(本格)SFの中には、本作ほどの考証もろくに行わずに妙な描写をゴリ押ししてる作品も少なからず散見されたものでした。
当座の危機の回避から、そもそものプローブの起源へと考察を進める後半の展開もスリリングでした。
一つだけ惜しいと思うのは、最後の最後で異星人側の視点で回答編を書き上げてしまったこと。これだと読者の謎には余すことなく答えられますし、ラストのオチもひねりが利くわけですが、個人的には(あくまで個人的に、です)ここはいくつかの残されたヒントから「そういうことだったんじゃないかなあ」と主人公が推測する形で締めた方が、地球から宇宙を見上げる視点に終始できて、地球人の無力さ、あるいは未来への微かな闘志などが出、話の余韻も深まったのではと愚考する次第です。
とはいえ、これだけのストーリーをきれいに過不足なく語り切ったお手並みは素晴らしいの一言に尽きます。四万字の分量なのに、ほどよくコンパクトで、かつ物足りなさが全然ない。こういう手慣れた語りっぷりは、私が平素書こうとしてまるで実現できていない筆致で、うらやましいぐらいですね。
思いがけず、SF映画の良作を一本堪能した気分です。楽しい読書体験でした。ありがとうございました。
作者からの返信
とても詳細なコメント、本当にありがとうございます。
細部までしっかり読んでいただいたこと、本当に本当にうれしく思います。
何度も推敲したのですが、やはり不備がありましたね。
いささかルール違反かもしれないですが、修正したいと思います。
最後の結末部分が、謎解き=解説っぽくなってしまったのは、
私も感じていました。
確かに読んでいただく方に想像力というか、推察の余韻と言いますか
そういった部分を残すことも大事ですね。
今後の創作の糧にさせていただきたく存じます。
ご指摘も含めてコメント全てが大変うれしかったです。
カクヨムでは何百万PVという作家さんが多数いる中、
私の作品は末端のそのまた末端に位置しておりますが、
「自分の作品をきちんと読んでくれた人がいた」というのは
何よりの喜びであり、励みになります。
本当にありがとうございました!
編集済
第26話 エピローグへの応援コメント
文明を後退させるという動機、衝撃的ですね。
ナノプローブを開発した母性自体も他の惑星の文明社会からの攻撃によって滅んでいるなんて皮肉な結末ですね。
作者からの返信
たくさんのコメント&レビュー、ありがとうございます!
とても励みになりました。
第23話 反撃の糸口への応援コメント
アンテナから強力な電波を流して一箇所に集める。
凄い発想ですね!
第14話 最終破壊兵器への応援コメント
ナノプローブ同士が交信して集団行動とは驚きですね!
アクティブマター物質による形質変化や、
分子ロボティクス技術とはまた違ったメカニズムなのでしょうか?
第9話 ナノプローブへの応援コメント
ナノプローブが神経活動を遮断した可能性。
凄く衝撃的な展開ですね
生成AIで聞いてみましたが、一部のナノプローブは神経細胞にダメージを与えたり、神経伝達を妨げたりすることが報告されているみたいですね。
真相はどうなのか、気になります。
第25話 破壊と再集合への応援コメント
応援しています!更新頑張ってください🐰
作者からの返信
ありがとうございます。
現在の作品はまもなく終了しますが、
次の作品もすぐにアップします。
よろしければ…
人魚のお話、オリジナリティがあり面白いですね。
楽しみに読ませていただきます
第26話 エピローグへの応援コメント
とても面白かったです。生命を破壊するではなく、星間文明への進歩を阻害するというのが個性的なアイディアですね。そして、そもそもそれを作った文明がすでに滅びてしまっているというのも風刺が効いていていいです。
楽しませていただきました。
作者からの返信
レビュー、ありがとうございます!
楽しんでいただけたとのこと、とてもうれしいです。
これからも細々と書き続けていこうと思っています。よろしくお願いします!
お互い頑張っていきましょう!