第17話 花桃
花桃…この木は、実を味わうための桃の木ではなく、花を鑑賞するための桃の木、というわけです。我が家には現在の地に引っ越して以来ある木なので、もう10年以上春になると白い花を咲かせます。
花桃は色とりどりの美しい花色がありますが我が家の花は白一色。しかもコピー紙のあの白です。真っ白とでも言うのかなあ…無機質な…まさに白い花です。
今年はすでに花も終わって珍しいことに実を10個ほどつけています。大きさは今のところ大ぶりの梅くらい。形は梅よりふっくらと細長い。表面が極短く毛羽立っていますがう〜ん。丸みが無いのが桃とは思えない姿です。漬けたら梅干しのようになるのかしら…
毎年実はつけるけど熟すことはない気がします。当然食べたこともないので味はわかりません。あの桃らしい桃色にはならなかった気がします。あくまで花を鑑賞するための樹木のようです。
その木に例年より多く実がなったので調べてみようと思います。花桃の実は食べることができる。と書いてあります。完熟するらしい…一部の実は完熟しない。または完熟しない実は体に良くない成分が含まれる。まるで梅のようですね。
完全に完熟するまで待って、普通に桃のようにそのまま食べたり、ジャムにしたりすれば良いとのことです。
それなら…今年は意識して待ってみようと思います。
とはいえ、例年も眺めて待ったけど最期は知らぬ間に落ちていた記憶があるので、我が家の花桃は、食べては行けない方の花桃かも知れません。
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