第7話 三日目
世界が変って三日目。
三が日最後の日。
人類から文明が失われてから三日経とうとする日だが、この日も佐藤以外で外出する者の姿は見えなかった。
だが、これも詮無いことであろう。
唯生きていくだけならば問題はないのだから。
今までの物理法則に支配されていた世界ならば、食事を取らなければ餓死してしまうのが人という存在だった。
だが、今は違う。
ステータスに空腹度と言った概念が存在していないため、人は何も食べなくても生きていけるのだ。
だが、それが何時までも続けられるのかどうかは、人それぞれの精神性次第だろうが…
今日も人の姿は無しか。
スライムは見るけどそれ以外のモンスターの姿は見ない。
単純に経験値を稼ぐだけならば、安全に稼げるのだから問題はないのだが、この何もかも変ったしまった世界で、こうも安全にレベルアップに励めるというのは何処か作為的な物を感じざるを得ない。
それも私が勝手にそう思っているだけかもしれないが。何とも歯がゆいものだ。
それに、私の他に人がいないというのも何処か寒々しい雰囲気だ。
世界の法則が変ってしまっても、人が息絶えた訳ではないというのに、人は外に出なくなっている。
私の様に率先してレベルアップをしているのは、マイノリティなんだろうな。
ま、そんなこと関係無しに経験値を稼いでレベルアップはするんだが。
佐藤はそんなことを考えながら、ここ数日入り浸っている洞窟のある公園へと足を運び経験値を稼いだ。
そして時刻は夕方。
いつも通り暗くなる前に自宅へと戻る佐藤であった。
さて、今日はどれだけレベルアップできたかな?
レベル十四でレベルポイントが四か。
なら全部マッピングと気配探知に使ってしまおう。
レベル 14
現在経験値 必要経験値
経験値 2,271 10,640
装備 ジャージ上下
物防 2 耐久 2
靴
物防 1 耐久 2
装備合計値
体力 19
筋力 19
知力 24
魔力 20
精神力 20
信仰 18
現在値 最大値
HP 38 38
SP 38 38
MP 44 44
物攻 14
物防 15 18
魔攻 22
魔防 23
器用 23
俊敏 21
抵抗 22
種族レベル
人類 2
職業レベル
下級魔術士 1
下級斥候 1
スキルレベル
マジックアロー 1
レベル×1の無属性の魔攻の矢を射出する。
消費魔力射出する矢の数×1MP
下級魔術 1
魔攻依存のスキル使用時にレベル×魔力の補正が掛る。
マッピング 4
一度でも訪れたことのある場所の地図をレベル×一㎥のマップを脳内に表示することが可能。
気配探知 4
レベル×一㎥の範囲の気配を察知することが可能。マッピングで表示されるマップに同期可能。
レベルポイント
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