風車小屋のたもとで

その時、シュリナは不意に声を上げた


「降魔戦争?」


べあべあ との1件から少しの時間が過ぎ

今は、べあべあ が台所に立ち夕食で食べる料理を作っていた。自分の分とシュリナの分。その二人分を、べあべあ は、いま作っていた。


シュリナは、テーブルを拭き、そして、料理の盛り付ける食器を用意しながら、べあべあ と話していた。


べあべあ は、シュリナが目覚めた後、何度かの言葉のやり取りをした。彼女が何者で、そして一体何処からやって来たのか等を尋ねてみた。が、しかし、それでも明確な答えが出ず、肝心なシュリナの口から出て来るのは、[なにやら大きな戦争を経験していたらしき事]と[その戦争で一緒に戦ってくれた天使様を、ここ数日ずっと探し続けている事]のそれだけで有った。


そこで、べあべあ はシュリナは今は何らかの理由で記憶が混乱し、そして、更には真なる記憶を失っているのでは?。と思い、シュリナの言葉から得た、遥かな遠い時代に起きたと言われる、大きな戦争の事を話してみた。


「そうやで、なんでも、その大戦では、ゴッツい女戦士と天使が協力して、神様を殺したと言う事らしいで」


シュリナは、べあべあ の手作り料理の陶器の器へと盛り付ける手伝いをしながら

べあべあの語る戦記であろう中で語られている自分の事らしき戦士の表現に


「……ゴッツい女戦士」


と、声を漏らしながら苦笑した。

そして、同時に、ひょっとしたらそのシュリナらしき女戦士は

西洋のマンガに出て来る、大変に彫りが深く濃い顔付きをしていて。更には物凄くマッチョな肉体を持つ画風で描かれているのではとシュリナは思わずその時にその絵の想像をしてしまい。


更にはそのアメリカンな女戦士が


「oh Your stronggradewomanSoulJa!!」


と雄叫びを上げているその姿も。


自分でイメージしながら溜まらなく面白くなり、シュリナは思わずに


「ぷっ!」


(*≧m≦*)

と、ひとり吹き出し笑いをしていた。


その隣に立つ べあべあ はそんなシュリナ様子に気付き


「??」


と不思議そうに彼女を見た。









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