死んでしまうはずのヒロイン達を救ったらヤンデレ化して迫ってきました
ʕ•̫͡•ポリエステル54杼ʕ•̫͡•
第1話
「私、生きてて良かったです。」
目の前のパソコンの中にいる女の子が俺に向かって言った。そしてその発言の後、すぐにエンドロールが流れだす。
「やっと全ルート攻略か…」
俺がやっていたのはいわゆるギャルゲーというものだ。俺は最近、空いた時間を埋めるために様々なギャルゲーをしていた。しかし、このゲームは普通のギャルゲーとは違ったものだった。
「というか、なんでこのゲームは自分の攻略対象じゃないヒロインが全員死ぬんだよ…」
そう、このゲームは自分の選んだヒロインではないヒロイン全員が最終的に死んでしまうのだ。そして全てのヒロインが死ぬ理由が違う。これに対しては運営が鬼畜としか言いようがない。そして結局俺はこのゲームを何度もやって全ルートをクリアしたのだ。全てのヒロインのハッピーエンドを見れたと同時にヒロインが死んでいく描写も何回か見た。死因は全ルート共通で同じシーンだが、ついさっき攻略していたヒロインが死んでいくのは見るに堪えないものだった。
「はあ。ゲームも終わったことだし、さっさと寝るか。」
とりあえず全ルート終わったことを噛み締めて達成感に浸りながら俺はベッドに入り、わずか数秒で意識を手放した。
◇◆◇
「
俺は急に聞こえた大声に驚愕してすぐに目を覚ました。
「……は?」
俺は目を覚まして困惑した。俺はベッドの上で寝ていたはずなのに、気づいたら俺は何年ぶりか覚えてないあまり見慣れない制服を着て鞄を片手で持って『光瀬』と書いてある標識がかけてある壁の前に立っていた。
「もう、家から出るのが遅いんじゃない?…あれ、どうしたの真宙?」
隣を見ると茶髪の可愛らしい女の子が俺に向かって親しげに話しかけていた。現実世界では話したこともない少女だが、俺はその女の子を画面上で見覚えがあった。
「…
「…なんで急にフルネーム?」
莉愛は小首を傾げて、俺に問いかけた。不思議そうに俺を見ている。だが、一番困惑しているのは自分だという自覚はある。とりあえず、ひとつだけ確認することがある。
「なあ、俺の名前ってなんだっけ?」
俺が莉愛に問うと、彼女は更に怪訝な顔をして言った。
「寝ぼけてんの?君は
「……嘘だろ、、、」
光瀬真宙は俺が寝る前にやっていたギャルゲーの主人公の名前だ。そして、目の前にいるのは四人の内のヒロインの一人、幼馴染系ヒロインの露重莉愛。
これは間違いなく…
「ここはゲームの世界なのか?」
俺は頭では分かっていても到底理解ができるはずがなかった。
—————————————————————
二個目の新作、
https://kakuyomu.jp/users/subetegagoraku/news/16818093075681104941
ここに書いてある通りどっちかは消します。
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