〜雄すの娘〜  Sランクパーティーにお荷物は要らないと追放されたら、化け物が一緒にヌけてズルムケを希望していた

クマとシオマネキ

一話、ナスビンは強く逞しくありたかった。

『ナスビン、君は役に立たないから追放だ』


 僕は…田舎の村から3人の幼馴染と一緒に、冒険者になる為に王都サウザンクルスにやって来て4年が経った。


 僕の幼馴染達はそれぞれ職業検定で凄い結果を出した。

 勇者、剣聖、賢者…しかし、僕だけ道具士だった。


 それでも皆、最初は『気にしないよ、皆で頑張ろう!』と言ってくれて…最初は4人でダンジョンに潜り、結果を出していく内にギルドに気に入られ、足りない職業を補って7人パーティになった。


今となってはSランクパーティー

 【虹の騎士団】のメンバーだ。

 僕、ナスビンと幼馴染達…


 雷を操る勇者…レイン

 数少ない刀を使える職業・侍という剣聖…ヒナタ

 攻撃・回復魔法、両方使える賢者…サラシダ


 そこに冒険者ギルドからやって来た高名な3人


 元王国騎士団【スピカ】団長〜聖騎士アザス

 伝説の大魔道士の高弟〜魔道士のシェラスコ

 アサシンギルド〜暗殺者のヘン・タイン


 この3人が入って明らかに僕達のパーティーは強くなった。 

 


 何処かで…僕は足手まといだって知ってたんだ…


 一応剣だって使える様に頑張って鍛えた。

 魔法は才能が無かったからアイテムで補った。

 自分のどんなアイテムも使えるスキルも使いこなせる様に努力した。


 それでも…僕だけいつも死にかけて…誰かが助けてくれる…知ってたんだよ…


「分かった…僕は…このパーティーをヌけるよ…故郷に帰る…」


 幼馴染のレインが言った…


「パーティーを抜けるだけで良い、そこに聖女が入るから。それよりこの間の話…考えてくれたか?」


「嫌だ、そんな志のレインとは一緒にいれない」


 駄目だよレイン…いつからそんな奴になったんだ…女ばかり集めて…だから僕が…

 この勇者…レインはハーレムパーティーを作りたいだけなんだ…


 僕には秘密がある。その秘密のせいで…色々追放が拗れる物語だ。

 


 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る