第18話
先生について行き自分のクラスに着く。中から『今日から編入生がこのクラスに来ます、皆さん仲良くしてくださいね』と声が聞こえる。そろそろ私が呼ばれるだろう……不安だ。ともかく京奈と同じクラスなら大丈夫だろう。(まだ決まったわけでは無い)
「入ってきてくださーい」
と担任の声が聞こえたのでドアを開ける、とほぼ同時にクラス全体の視線が私に刺さる。そして一歩一歩と教壇の方へと歩む、緊張で吐きそうだ。
「軽くでいいので自己紹介をお願いします」
まぁそうだよね、自己紹介しないとだよね。だが私は昨日モーツといっしょに練習していたのでここは問題ない。
「皆さん、はじめまして私は上本梨亜と言います。趣味は読書です、週末はよくカフェで読書しています。趣味が合う人と一緒に楽しい時間を過ごせたら嬉しいです、よろしくお願いします」
どうだ京奈!完璧だろ……と自慢げな顔をして京奈を探すのだがどこにも見当たらない、おかしい。もう一度目をこすり周りを見渡す、やはり京奈の姿は無い。
「す、すいません先生?」
「
「……真理子先生、大都さんって何組ですか?」
黒板の方に振り向き先生に小声で話す。
「大都さん…あぁ〜京奈さんね!京奈さんは私達A組の反対側のD組にいるわよ」
親父ぃぃぃぃぃ!!!!!何やってんだよ!終わった、もういい。私帰る。
「そ、そうですか」
「じゃあ、梨亜さんはあの空いている席に座って頂戴」
「……わかりました」
頭も心も真っ白のまま言われた席につく。不幸中の幸いだが私の席は窓側の一番後ろらしい、とりあえず良かった。うん、良かった。
「よろしく」
隣から声を掛けられた。涙目で声の方向に顔を向けるとそこに居たのは、私より短く綺麗な黒髪を持ち、ツリ目の女の子だった。てか本当に短いな、髪。センター分けのボーイッシュでパリジェンヌみたいだ。
「よ、よろしく。お願いします」
緊張でなぜか畏まってしまった。と、とりあえず一限目が終わったらD組にいって京奈に会いに行こう。はやく落ち着きたい。
だが
「う〜ん、一限目は私の担当授業か〜……あ!だったら
なんて提案してくれてんだぁぁぁぁぁ、無理だよ!私にはこの子の隣を歩くなんて!私より可愛いし、指綺麗だし、スタイルも良さそうだし、怖いし!
チラリと横を見てみるが……隣の人、美鶴さんはめちゃくちゃ先生にガンを飛ばしていた。
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