第22話 コロラド旅行②グランビー 〜湖のある町〜

 コロラド旅行記、第2回目の今日は、コロラド州ロッキーマウンテンにある小さな町、グランビー(Granby)をご紹介します。


 まずグランビーの基礎情報はこちらです。


○人口2159人(2022年)←日本だと北海道の喜茂別町くらい※

○標高2436メートル←同じく、飛騨・奥丸山くらい(2439メートル※※)


(※2020年の国勢調査による法定人口。ウィキペディアによる)

(※※同じくウィキペディアによる)


 シンプル過ぎな情報で申し訳ありません💦

 ではいざ、旅の続きへレッツゴー😊


 * * *


 カンザス州グッドランドを出発して、さらに西へ向かうと、コロラド州デンバーに入る直前になって、ようやく地平線に山並みらしきものが見えてきます。

 その山並みが少しずつ大きくなってくるんですね。


 そしてデンバーを西に抜けると、道路は明らかに上り始め、ロッキーマウンテンへと入っていきます。

 え、こんなに大きな町から入っていくんだ、とびっくり。

 田舎では滅多に見かけないテスラが何台も走っていますよ!


 びっくりしている間に、車はあっという間に山の中に入っていきます。

 実はデンバーもすでに標高1609メートルありまして。

 気がつかない間に、じわじわと上がっていたようです。


 グッドランドからデンバーまでは車で約3時間、デンバーからグランビーはさらに2時間ほど。


 デンバーからアイダホスプリングス、エンパイア、ウィンター・パーク、フレイザー、タバーナッシュ……とロッキーマウンテン中の町を通り過ぎ、ようやくグランビー到着!


 このように、山の中なのに、普通に町がありますよ。スケールが違い過ぎます……。


 たくさんの山が連なる山脈、さすがに山間にある感じの町だと、細長く、かなりきっちきちな感じで建物が立っていたりしますが、スキーなどのウィンタースポーツで有名なリゾート、ウィンター・パークやフレイザーのあたりは、ホテルやコンドミニアム、別荘などがおしゃれに立ち並び、スーパーはもちろん、レストラン、バー、カフェ、ショップ、ブティック、ワイナリーなどなど。とても賑やかでした。


 一方でハイウェイ沿いに牧草地があって、牛さんがのんびり草を食べていたりしますし、普通に生活が営まれている感じ。


 町中を走る幹線道路も交通量もそれなりにあって、びっくりです。

 ウィンターパークのショッピングエリアを少し歩きましたが、ちょっとディ○ニーランドのような感じで、かわいく統一された外観に、レストランだけでなくノース○ェイス、スター○ックスなども発見。


 おしゃれにワインフェアなどもやっていたりするので、冬のシーズン真っ盛りは華やかななんだろうなぁ……と想像します。

(同時に、どれだけ雪が積もるんだろう、とも💦)


 そしてようやくグランビーに到着。

 ここで1週間宿泊しました。


 * * *


 グランビーの町があるところは、山中にしてはかなり平野のように開けているところでした。

 でも、商業施設がたくさんあるわけでもないのです。


 この町に滞在することを決めたのは、近くに湖があるから。


 グランビー湖、シャドー・マウンテン湖、グランド・レイク。

 3つの湖が連なるように並んでいます。


 1番大きい湖はグランビー湖。グランビー湖の東には小さなモナーク湖があるのですが、実はこの小さな湖がすごくよかったんですよ〜


 一方、1番賑やかだったのが、グランド・レイク。

 レストランやいろいろなショップが立ち並び、ちょっと日本の観光地のようでした。


私「あっ! ペダルボートがあるよ。白鳥型じゃないけど」

夫「おっ! カヤックレンタル、スタンドアップパドルレンタルがある!?」


 2人でいそいそとお店に近寄ると、無情な張り紙が。


お店『8月末で営業終了しました』


夫「9月って、シーズンオフなんだ!?」 

私「あのアイスクリーム屋さんにも張り紙があるよ!」


お店『また来年の夏にお会いしましょう』


「「やっぱりシーズンオフなんだね!!」」


 う〜む、完全にシーズンオフかというと、一応、偶然ではあるのですが、9月中旬のこの時期、アスペンという木の葉っぱが黄色く秋色に染まる秋の行楽シーズン真っ盛りだったんですよね。


 でも、ボートやアイスクリームという夏のアクティビティ(?)は残念ながら終了、ということのようでした。


 * * *


 さて。気を取り直して、湖を見ながらハイキングをしようと思い至った私達。


 グランド・レイクの北には、ロッキーマウンテン国立公園の西側入り口、グランドレイク・エントランスがあります。

 そんなわけで、湖の周りは、もちろん山が連なり、湖からのハイキングトレイルも無数にあります。


 私達はまず、グランドレイクの東側にある、イースト・インレットというトレイルヘッド(トレイルの起点となる入り口)からアダムズ滝という滝を見に行きました。


 距離にして0.5キロ未満。ハイキングとまでいかないくらいの距離だったのですが、ん……なぜか、息が切れます。


 グランド・レイクの標高は2550メートル。

 高山病が出る可能性がある、と言われているのが2500メートルくらいとのことなので(厚生省空港検疫所の資料より)、体に影響がある高さかも……と思い至りました。


 結局、その日はいつもより歩くのもゆっくりペースで動き回りました。その後も3日間ほどはいつも軽い頭痛を感じる、そんな感じだったのですが、幸いなことにその後、体調は回復しました。


 でも日記を見たら、他のトレイルにも行ったりしていて、なんだかんだでこの日、11キロ歩いていました。

 ちょっと歩きすぎ!? 実際は体調は悪くなかったのかも。


 とはいえ、高地に行く皆様、無理は禁物ですよ〜


 * * *


 最後に、湖エリアで1番よかったと思った、モナーク湖をご紹介します。


 場所は、グランビー湖の東になります。

 グランビー湖に着いたら、湖沿いをグランド・レイクなどがある西に向かわず、東に向かいます。


 すると、道路が細くなり、未舗装の道になり、ちょっとドキドキするのですが、そのまま湖沿いに車を20分ほど走らせると、キャンプ場などが見えてきて、モナーク湖に到着します。


 ともかく水がきれいです。

 そして、湖を一周するトレイルがあります。

 トレイルのスタート地点には小さな砂浜があるので、そこに降りて、湖の水に触れてみました。


 冷たい!


 私達はいくつもあるトレイルの中から、湖を一周する、モナーク・ループ・トレイルというコースを選んだのですが、距離は6キロ半ほど。


 とはいえ、トレイルは整備された遊歩道タイプではなく、段差があり、岩があったり、起伏もあるコースで、なかなか歩きがいがありました。


 湖の岸辺に近いところに小島があって、歩いて渡ることができたり。

 湖の反対側には美しい水のクリークが流れていて、水の音を聞きながら歩いたり。

 このクリークを渡る橋では写真を撮りました!


 さらに湖周回ルートからはまた別のトレイルにも続いていたりして、歩こうとすれば、もう永遠に歩けそうな感じがします。

 空気もきれいだし、景色もいいし、もう一度訪れたいなぁ、なんて思いました。


 湖の大きさもちょうど良くて、カヤックなども楽しめそう……。

 そんな楽しい想像をふくらませながら湖を楽しんだこの日、歩いた距離は、9キロ半でした。


 午前中は歩いている人も少なくて、落ちついて歩けます。

 また、早朝には水辺に水を飲みにくる野生動物の姿を見るチャンスがあるそうです。

 シカファミリーで最大の、ヘラジカさんとか。


 ただ、ヘラジカは本当に大きいので、安全には要注意。

 ロッキーマウンテン国立公園のサイトでは、バス2台分の距離を開けるように注意を呼びかけています。



▼近況ノートには、モナーク湖の写真を載せました。

https://kakuyomu.jp/users/sakuraikinka/news/16818093086497851948

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