日向の窓辺に

白いレースのカーテンが揺れる


まるで映画のワンシーンのように


昼下がりの日差しが


暗いこの部屋の窓辺を切り取る


キミの居なくなった日向の窓辺に


キミが最後に遺した


小さな勿忘草が揺れていた


キミの暖かな思い出だけを胸に掻き抱いて


僕は固くて黒い木の床に跪く


まるで懺悔するように


かける言葉すら


もうありはしないのに

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