シルエット

春の夜桜を見上げて微笑む横顔


夏の海に駆け出す後ろ姿


秋の枯れ葉を靴の爪先で蹴飛ばしながらイタズラっぽく笑う声


冬のシンと透き通った空気に白く広がるキミの吐息


どんな季節のキミとの時間も


こんなにもハッキリと覚えているのに


どうしてだろう


キミの姿だけが


シルエットにかすむ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る