第19話:長女Narurunの武器強化、そして最後のボス戦に挑む


 お淑やかな純ヒーラーの長女、Narurun。


 爪ヒーラーで殴りヒーラーの次女、なるるん。


 しばらく、平行して違うプレイスタイルでやってはいたけど。


 どんどん、と、友達とのレベル差が。


 そんな中。


 長女の方で武器を調達して。


 武器の『強化』に、挑戦。


 強化アイテムを武器に『貼り付ける』と。


 ある確率で武器が強化できる。


 強化に失敗すると、武器が砕け散る。


 砕けると、残骸になるんで、その残骸を売ったりしてまた資金にはできるけど、もちろん、完全には戻らず、ロスト分が大きい。



 そんな武器強化。


 ある種のギャンブル。



 そう、ここで、なるるのゲームプレイスタイル。


 『時刻に合わせて乱数の偏りを導く』スタイルの片りんが。


 この強化のタイミングを。


 朝、出勤前の『七時十七分』にあわせて、実行。


 当時はまだ『電波時計』ではなく、テレビの時刻表示に合わせて。


 『十七分』に変わった瞬間を狙って。


 毎日、こつ、こつ。


 そして、十連続の成功!


 やたー。


 武器が、かなり強化された。


 強化の担当は、長女。



 時刻もだけど、ある教会のベランダで待機して。


 強化の直前に、神官様に『丁寧な挨拶』(のソーシャルアクション)をして。


 テレビの時刻表示を見ながら、ボタンにカーソルを置いて。


 ぽちっ。


 みたいな。



 で、強化された武器をはじめ、所持品をほぼ全て、次女に渡して……。


 長女、封印。


 次女・なるるんを『メイン』にして、プレイする事に。



 そんな長女の封印の少し前。



 長女で挑戦した『ボス戦』のお話を、この後書いておこうか、な。


 あるエリアで戦士のAくんとペア狩りをしていると、そのエリアの中央付近になにやら、NPCが。


 そのNPCの話を聞いてみたところ。


 『明日、主様が戻られる』


 ふむ。そのエリアの中央にある、アジトに、ボスが現れる、と。


 ボスって、まぁ、強いんだろうなぁ。


 どんなのかなぁ。


「明日のこの時間に、またココに来てみよう」


 ってコトで。


 別の友達にもチャットでそんな話をしたらば。


「ウチも行くー」

「ウチも見てみたい」


 ってコトで。


 ウチ(長女)と、戦士のAくん、魔法使いのAさんと、おねーさん。


 翌日、四人、集合することに……。


 現場に到着すると。


 ウチらのみならず、他のプレーヤーもたくさん集まって来てた。


 どうやら、みんな情報を持っていて、ボス戦に参加しようと集まって来ているらしい。


 そして、時間が来て。



 そのボスが現れて。



 壮絶な戦いが……w




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