第16話:急がば廻れ~ペットを手に入れようっ!



 ペットのワンコ(オオカミ)を貰うクエストを受けて、大陸の奥地へと向かうNarurun。


 処刑場を迂回して、大回りに大陸南方の街道へ向かう。


(大陸つっても、走って数十分の距離ですけどねw ゲーム内の時間は4倍速でしたが、それでも数時間?w)


 村を出て、南方に進むと、さらに小さな小さな、村があるらしい。


 んが、しかし。


 その少し手前で。


「ゲっ……通れん……」


 モンスターが道にはみ出して、通せんぼしてるぅううう。


 しかも、ハチ。


 でっかい、ハチさんがいっぱい。


 刺されたら、痛そう。


 しかも、近付いたら、寄って来そう……。


 どうしたものか、と、少し離れてハチさんの様子をうかがう。


 時々、ぶーん、と飛んで移動してるので、ハチさん同士の距離が開いた中央を突破しようかと考えていたら。


 ぶーん。


 と、ウチの横を、エルフさんが颯爽と駆け抜けて行った。


 ハチさんは反応せずw


 ってことで、ハチさんはノンアクティブ(近付いても反応しない)とわかったので、エルフさんに続いて、てってこ進む。


 村は、ホント小さな村で。


 村人は居らず、行商人や、怪しげな魔術師、それに自衛団が数人。


 行商人の売り物を見てみたけど、大したものは売っておらず。


 ここはほぼ素通りで、先を急ぐ。


 途中まではモンスターも道にはみ出してはいなかったけど、目的地が見えてきたところで。


「げ、またかよ」


 モンスターが道にはみ出している。


 今度は、ヒト型のトカゲ。リザードマンのたぐい


 でっかい槍持ってるし……刺されたら、痛そう。


 幸い、道の左側にちょっと出てるだけだったので。


 道の右側に流れている川へと入って、そこから通り抜けて事なき。


 そしてやっと目的地の、大陸中央最大(当時)の村へと到着。



 村に入って、広場に行ってみての感想。


「ひと、居ねえ……」


 そう。


 港村や城村の広場は、露天をしているヒトや行き交う人々でいっぱいだけど。


 この村は……規模は最大(当時)だけど、まだここを根城ねじろにする高いレベルのヒトは少ないらしい。


 とりあえず、ペットのクエストを進めて、来た道を、戻る。


 港村まで戻って、最初にクエストを受けたNPCヒトに話しかけて、ペットを貰おうとしたら。


「ペットに関する試験を行う。全問正解したら、ペットをやろう」


 え?


 試験?


 何? それ? 聞いてないよ?


「では、第一問」


 はい……?


「何を学んで来たのだ。もう一度しっかりと各地で話を聞いて来い!」


 えー……。


 いあぁ、NPCと会話すればそれでクリアできると思ったのに。


 しっかり(ペットの)話を聞いておかないといけなかったのね……。


 トホホ。


 ってことで、再挑戦(笑




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