第3話 頭に団子状に霊が絡み憑いている

とりあえずAさんに月一で見てもらうことになりました。


半ば親の強制です。母と同じ年です。費用出してくれるのでいいかと。


このAさん、とにかく咳がすごい。なにかが私に憑いていると咳をするみたいで。


体に憑いているものを取り除いていくのが彼女のやり方らしいのですが、とにかく咳をしながら百面相をします。言動も。つまり、憑依されて色んな攻撃的なことを言ってくるわけです。


で、それを取り祓うのが彼女の役目なのですが。


憑依されているのか彼女自身が言っているのかわからない。


私は寝た態勢で肩とか頭とかに触れられながら、言いたい放題言われてるのを聞き流すだけ。


Aさんは時々元に戻ります。そして一言。


「なにこれ!」


頭に団子状に絡み合って霊が憑いているそうです。もうどえらいことになっていて、それが私をおかしくしていると。


他にも家と土地に問題があるそうで。これはどのスピリチュアル専門家も言っていたので本当なのかもしれません。あと私が師事していた占いの先生も言っていました。


団子状に絡みついた霊は一度では取れないということで、通い続けます。


やっと酷い人が終わったのに、また酷いのが来た、と言われました。


「あと、小説家になりたいんですけど……」


というと


「小説家になるのなんて無理無理一握りしかなれないでしょ」


と。これもなにかが言わせたのかもしれません。


しばらく言われ続けます。


この頃から姉はスピリチュアルの道を模索し始めます。

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