猫に釘
エモリモエ
ヌ
手はじめに。
準備するのは猫でしょう。
言い伝えでは黒猫がいいとされています。
が、厳密にはそれにふさわしいと思えることが大切なのであって、品種や毛の色にこだわることはないようです。
猫はできれば相手の飼い猫、もしくは自身の愛猫を使うのが理想的です。
無論、これについても理想は理想。必ずしも愛猫である必要はありません。買っても構いませんし、野良猫でも全く問題はありません。
それが飼い猫であったとしても猫というのは勘の鋭い生き物です。
野良の場合など懐いていない猫なら特に、入手には臨機応変な工夫が要ることもあるでしょう。
魚や、またたび、ペット用のおやつなどでおびき寄せ、油断させてから捕獲するのが一般的です。
捕獲の手間を省くためににクロロフォルムなどの薬剤を使うのもお勧めです。
そういったものが入手できないとき、あるいはそういう趣味である方ならば、殴るなり蹴るなりしておとなしくさせることになるかと思います。
その折には猫を殺してしまわないように特に注意が必要です。
五寸釘と金槌はホームセンターなどで買うことができます。
そのときに丈夫なロープかガムテープ、ペット用のキャリーバック、軍手や懐中電灯なども一緒に用意すると良いでしょう。
懐中電灯はヘットバント付きのタイプが便利です。
あると便利なものは他にもあると思いますが、難しく考えることはありません。
猫と釘。
それだけ揃えばなんとかなります。
あとは深夜の二時に山頂のお社に行くことです。
私はそうしました。
もちろん、そうです。
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