発展場
和田いの
好奇心だけで発展場へ行った話
俺はゲイではないが、男の方がフェラをするのがうまいという噂には興味があった。発展場がどんな場所なのかも実際に行って知りたかった。
そんな理由でビジネスイン都という発展場に行ってきた
東北には主に二つしか発展場がなくて、そのうちの一つらしい
ビジネスイン都は30歳以上の人が多くて、もう一つのは若い人が多いようだ
若い人の集まる発展場は盗みや病気など危険が多いそうで、俺は年配の人の方が優しいというイメージもありこっちを選んだ
発展場に入り受付に向かった
受付のおっさん「大部屋は一階にあるけど今の時期人いないと思うよ」「部屋とりますか?」「部屋に案内します」
部屋をとる場合は6千円、とらない場合は2千円くらいだ
俺は部屋に荷物置いて、欲情してる人を探しに大浴場に向かった
誰も人はいなかった。
シャワーが4つあるうち2つは何も出なくて、1つは変な方向に勢いよく飛び出して顔面に当たって痛かった。風呂のお湯もめちゃくちゃ汚く、放置した学校のプールよりも茶色く濁っていた。壁はそこらじゅう汚れたり剥がれたりしている。
なのでお湯に浸からずサウナの椅子にも座らず、立ったままシャワーだけ浴びた。
その後はひたすら歩き回って人を探した。
布団みたいな分厚いカーテンの壁が何箇所もあって、そこに入ると暗い廊下が続いている
カラオケルーム、麻雀部屋、スナックなどがあるが全部電気はついてなく、相変わらず汚れていてほぼ廃墟だった。その割に所々に監視カメラがある。受付のおっさんがおかずにするためだろうか。
1人も見つからなかったので一回部屋戻り30分後くらいにもう一度探すことにした。
30分後、大浴場前の廊下で3人とすれ違った。50歳くらいの2人組と40歳くらいのおっさんだった。40歳くらいのおっさんがこっちを振り返り、何秒か目があった。俺が廊下を曲がる時にもう一度目をやると、まだこっちをみていた。
またしばらく発展場を歩いた。
喫煙所の扉を開けると、個室みたいになっていて、さっきの目があったおっさんが1人でテレビを見ていた。ソファに横になってめちゃくちゃ寛いでいて気まずい。
いきなりのことになんと言えばいいか迷ったが俺は何か話しかけないとと考えた
「あ...えーと、ここの常連の方ですか?」
「まぁたまに来てるよ」
「自分初めてこういう、発展場みたいな、来たんですけど、一度してみたくてよかったらやりませんか?」
「いいよ。こういう服もらわなかった?なんで着替えてないの?」
「あー着替えてきます」
「シャワーも浴びな」
「はい、じゃ後で来ます」
一瞬で話が進み、やることになった
さっきシャワーを浴びたけれど、つい肯定してしまった。
すぐに着替え終えたが一応シャワー浴びてるふりしようってことで20分くらい部屋にいた
喫煙所に戻り、おっさんと会話した
「たちと受けどっちなの?」
「わからないです、たぶん受けです」
「ここは若い人はこないような、中年とデブ専の人の来る場所だよ。若い人が好きなおじいちゃんならたまにいるけどね」
「物おいてると盗まれるから全部ロッカーに入れて必ず鍵かけなよ」
「部屋借りたの?個室借りてる人の服はその色で、他の人は青。それ着て歩いてるだけで結構声かけられると思う」
おっさんは優しくいろいろと教えてくれた。
飲み物飲む?と聞かれ喫煙所横の自販機でカフェラテを買ってくれた。おっさんもカフェラテを買って飲んでいた
30分くらい雑談をした。
ゲイになったきっかけを聞くと、居酒屋でおしっこしてたら後ろから急にちんこ掴まれて襲われて、それから男もいけるようになったらしい。今ではほとんど女には興味がないようだ
おっさんはだんだんと俺に近づいてきた
「かわいい〜 かわいい〜」「でもしないほうがいいわよね」
さっきまで普通の喋り方だったのに急にオカマ口調になった
強い恐怖を感じた。
しかしここまできた以上引き下がるわけにはいかない。
「いや、してみたいです」
ちんこを触ってきた 乳首を触ってきた
ドアの外で足音が鳴った
おっさんが慌てて片付け始めた
「個室に移動しない?」
あまり人に見られたくないのだろう。おっさんの提案で個室に移動する
個室に移動し、俺は布団の上に座った
「やだー❤️やだぁ❤️若い子可愛い❤️」
おっさんは俺を押し倒しながらオカマ口調のギアをあげた
乳首を舐めてきた
ずっと俺の体全体を手ですりすりとしてきて最初から最後までくすぐったかった。
ビンビンのちんこを前に出して「舐めて」と言ってきた
俺は10分くらいおっさんのちんこを舐めた。
舐めるのは結構疲れた。女の人とかは長時間舐めてる人は大変だなーと考えたりしながら舐めた
次におっさんが俺のちんこを舐めてきた
舐めながらおっさんはずっと「気持ちい」って言ってた。そっち側が気持ちいって言うのか
俺は舐められると、割とすぐぼっきした
体をずっと擦られてるせいで気持ち良さ半減で全くイきそうには無い
たまにキンタマを噛んできて、少し痛い
上下にうごかす舐め方以外をされてるときはだんだんちんこは萎えていった
できるだけ目をつぶり、女の人に舐められていると思い込もうとしていたが、おっさんが結構喋るから無理だった。えっちぃ、かわいぃ、おちんちんえろい、この3つのセリフを繰り返している。
キスをしてきた。これが一番きつかった。
すぐに舌を入れてきて、カフェラテの味がした。
そのまま強く抱きしめてきて、ちんこを擦り付けてくる
3分くらい経った頃、おっさんがキスをやめて俺のちんこを見ると、小さくなっていた。
「どうしたの?」「どうしたの?」
「緊張してるからだと思います」
「どうしてほしいの?」
「ちんちん舐めてほしいです」
「あら言ってよー❤️」
フェラのときしか勃起した瞬間がなかったのでそう提案した。
そっから5分くらい舐められていたが、今度はちんこが勃たなかった
「ローションがあったらよかったわね」
「あります」
「あら、準備いいわね」
俺はけつを掘られる感覚も知りたかったのでローションを持ってきている。
ローションをかけまくられてしこしこされたが、それでも全く勃たなかった
おっさんがお尻に指を入れてきた
めちゃくちゃ痛い
1分くらいはなんとか我慢したが、あまりにも痛いので痛いと伝えた。
するとおっさんは指を入れるのをやめ、ちんこを舐め始めた
それでも相変わらず勃たなかった
「一回休憩💢」「全然いかないんだもーん」
おっさんは少し怒っていた。キレゲイ。
「トイレ行ってきます」
俺は一度トイレに逃げる
覚悟を決めてトイレから戻ると、おっさんは消えていた
少し待ってもおっさんは戻ってこなかったので、机の上に置いてあった歯ブラシで歯を磨いた。
袋の中には歯磨き粉がついていなかった。そのまま磨いてみると歯ブラシ自体に歯磨き粉を染み込ませてるタイプのようで、薄く歯磨き粉の味がする
20分くらいが経った頃、扉がノックされた。
開けるとさっきのおっさんがいて、そろそろ終電だから泊まらないならそろそろ帰った方がいいよ、と教えてくれた。
それだけ言うとすぐにどこかに行った。
俺は帰ることにする
それからしばらくの間、カフェラテがトラウマになった。カフェラテから連想しておっさんとのキスを思い出してしまい吐きそうになるときもあった
その日のこと自体もあまり思いだしたくなくて、人に話すことも少なかった。
2年ほど経った今だからこそ、なんとか文章にすることができた。
今でも多少は嫌な気分になるが、ほとんど問題は無い。
皆さんも、ノンケの方が発展場に行く時は御覚悟を。
発展場 和田いの @youth4432
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