第9話 ネオン色の街

今夜もお店は満員。

ママはご機嫌だわ。


「マイちゃぁーーん。

中島さんがいらしたわよーー。」


「はぁーい。

中島さん、いらっしゃいませ。

お待ちしてましたのよ。」

ホントは嫌い。金持ちのおじさん達って

気持ち悪い。

仕方ないよね。札束だと思わなきゃ。

この人、すぐに触るんだから、、。


「おう、マイか?

いーかげん、俺のところへ来ないか?

あーん?若いピチピチの子に抜かれてんだろ?」


「うふふ、やだわ。中島さんったら。

私には中島さんがいるから、大丈夫ですもん。

ね?」

愛人になれって?

ばっかじゃない。私はひとりで生きるんだから。


「ふぁふぁふぁー。

そう言われちゃあな。

みんな、好きなのどんどんいれていいぞ!」

お店中に歓声があがったわ。


そんな時よ、10人くらいでお客様が来たのは。

黒服がママに耳打ちしてる。

これは、上客なんだわ。

ママは、お店の一番奥の個室仕立てになってるところだけはキープしてる。

ママが上客だと認めてたお客しか入れない。

あ、ママがそこへ案内してるわ。

しかも、すごいご機嫌、、、。

見た事ないわ。

誰なんだろう。

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