第2話「守護兵のかわいい子」
R18版
https://kakuyomu.jp/my/news/16818093075473904233
俺はアイシャさんの案内で村に入ることができた。
村の入口には剣を持った兵士みたいのがいたが、あくまでも守護兵と呼ばれている村人だという、ようは自警団みたいなものか。
この村は50人程の村で、守護兵は4人しかいないらしい、アイシャさんの知り合いが守護兵にいるらしいので、とりあえず襲われた冒険者という設定を崩さないためにその守護兵にあう事にする。
入口から数分しか歩いていないが、本当に小さい村だ。
たとえるならRPGゲームの最初の村というのが的確だろう、店が二軒、守護兵の詰め所が一軒、あとは村長の家と、村人の家数件らしい。
守護兵の詰め所に辿り着いた所で入口に銅の鎧を装備した女の守護兵がいた。
アイシャさんはその守護兵に気さくに話しかけている。
どうやら彼女が知り合いらしい、どれどれステータスを見ておくか。
[?、?、年齢?歳、レベル?、理解度0/100、心守備力50/120、好感度0、処女、
好感度ボーナス250ジュル]
なるほど何もわからん、そして魔力が切れたせいかフラフラする。
どうやらレベルアップでは回復しないらしい。
ステータスをみるのに毎回魔力を消費していたら何もできなくなりそうだ。
と思ってアイシャさんをみると、ステータスを魔力の消費無しで見える、一回見た人は再度魔力を消費しないですむみたいだ。
「盗賊に襲われたんだって? ついてなかったな」
「そうなの。可哀想でしょ、イレイザ何とかできない?」
[?のステータスを更新します。名前イレイザ、守護兵、年齢?歳、レベル?、理解度10/100、心守備力50/120、好感度0、処女、好感度ボーナス250ジュル]
不愛想そうな表情をしていたからツンツンしているのかと思ったが、思ってもいない優しい言葉をかけられてびっくりしてしまった。
そしてステータスが更新した。なるほど又聞きや、間接的な情報でもステータスが更新されるのか。
[イレイザとのコミュニケーションテリトリーを発動します]
自動で発動したのはいいけど、アイシャさんはどうすんだよ。
とおもったらアイシャさんがいなくなった。
「それで、これからどうするんだ? ジュルはあるのか?」
【ジュル? 俺のジェルが目的か?】
【ジュルは何とか守ったから大丈夫だ】
【俺はお前の身体にジュルジュルだぜぃ】
[リミットタイム 1分]
あー、えーと、うん。二番目一択だよね。
「ジュルは何とか守ったから大丈夫だ、心配してくれてありがとう」
二番目の選択肢を選んでさらに言葉を付け足す。
【ジュル? 俺のジェルが目的か?+10】
【ジュルは何とか守ったから大丈夫だ-5】
【俺はお前の身体にジュルジュルだぜぃ+50】
[セリフボーナスが付与されます-5]
[イレイザのステータスを更新します。名前イレイザ、守護兵、年齢?歳、レベル?、理解度10/100、心守備力40/120、好感度0、処女、好感度ボーナス250ジュル]
セリフボーナスそういうのもあるのか、ただプラスになる可能性もあるな、言葉には気を付けないと。
「そうか、ならよかった。そういえば名前を聞いてなかったな。私はイレイザ」
「俺はアイガだよろしくなイレイザさん」
「ああ、よろしく頼む。ジュルがあるなら村の宿屋を使ってくれ、どのくらい滞在するのかはわからないが、少しでも宿にジュルを落としてもらえば助かる」
【イレイザの家に泊めてくれよ】
【いいや、俺は野宿するね! 異世キャンさいこー!!】
【わかった。そうするよ】
[リミットタイムは1分です]
これも三番目一択だな、もしかして最初のコミュニケーションテリトリーは簡単なのかな。
「わかった。そうするよ」
「ありがとう」
【イレイザの家に泊めてくれよ+1】
【いいや、俺は野宿するね! 異世キャンさいこー!!-40】
【わかった。そうするよ-20】
なんでだよ。
[イレイザのステータスを更新します。名前イレイザ、守護兵、年齢?歳、レベル?、理解度10/100、心守備力20/120、好感度0、処女、好感度ボーナス250ジュル]
「そういえばアイシャさんと仲がいいんだな、年も近いのか?」
「ああ、昔から面倒をみているよ」
【もしかして40近いのか?】
【じゃあ20代後半ぐらいか?】
【またまた、アイシャさんより若く見えるよ】
[リミットタイムは1分です]
二番目かな。
「じゃあ20代後半ぐらいか?」
「そうだ、今年で27だな。なかなか人を見る目があるな」
【もしかして40近いのか?+50】
【じゃあ20代後半ぐらいか?-10】
【またまた、アイシャさんより若く見えるよ-5】
[イレイザのステータスを更新します。名前イレイザ、守護兵、年齢27歳、レベル?、理解度10/100、心守備力10/120、好感度0、処女、好感度ボーナス250ジュル]
よし、あとひと押しだな。
「見る目があるついでに、この村についてどう思う?」
【いい村だな】
【少し寂しい感じがするな】
【よそ者の俺の意見なんか聞いても意味あるのか?】
[リミットタイムは1分です]
なにいぃ、ここにきてちょっと難しくなったぞ。とりあえず三番目は除外だ。
一番目か、いや正直この村をいいと思わなった。だがここは少しでもよく見られるように少し嘘をつくか、そうだよ悪く言っているわけじゃないんだ、心守備力があがったとしても少しだろう。
ここは一番かな。いやまてさっきイレイザは俺の見る目をホメてくれたんだそれを裏切るのか、そんなことをしていいのか。
それにイレイザは年齢についてもごまかす事はなかった。ごまかすほどの年齢じゃないって言われたらそうだが、それでも正直に年齢を言ってきた。
なら迷う必要はない。
「少し寂しい感じがするな」
イレイザは、俺の言葉を聞き目をつむる、これはやってしまったのか。
「そうだな。私もそう思う、正直に言ってくれてありがとう」
【いい村だな-1】
【少し寂しい感じがするな-20】
【よそ者の俺の意見なんか聞いても意味あるのか?+50】
[イレイザのステータスを更新します。名前イレイザ、守護兵、年齢27歳、レベル?、理解度15/100、心守備力0/120、好感度0、処女、好感度ボーナス250ジュル]
[幻想空間に転移します]
やったぜ。これでまたムフフな事が。
瞬きをしたときには、アイシャさんの時と同じようにベッドのある部屋に転移される。
「私、いつも不愛想だっていわれるんだ」
ベッドの前で恥ずかしそうにそう言っているイレイザはとても可愛らしい。
「確かにそうかもしれないが、今のイレイザさんはかわいいよ」
「ふん。調子いいこといって」
イレイザはベッドに転がり、そのまま四つん這いになる。
「こっちにきてよ」
俺は膝立ちでイレイザさんに近づくとぶら下がっている大きな胸に目が行く。
「ん? 胸が気になるのか? 恥ずかしいからあまり見るな」
その様子に興奮して気持ちよくなった。
事後に、文句をいいつつもふふって可愛らしくイレイザは笑う。
ああ、可愛いんじゃ~。
気が付くと前回のように話していた場所に戻ってくる。
[アイガのレベルがあがった。レベル3、HP23、魔力0/5、攻撃力20、守備力20、素早さ11、賢さ15 技能 仕事力200、話術200 特性童貞、性技レベル0、テクニックレベル0、吸収レベル1]
「好感度ボーナスが付与されます5350ジュル」
[スキル吸収が発動します。 アイガのステータスが更新されます。レベル3、HP28、魔力0/4、攻撃力25、守備力25、素早さ16、賢さ20 技能 仕事力200、話術200 特性童貞、性技レベル0、テクニックレベル0、吸収レベル1]
[イレイザのステータスを更新します。名前イレイザ、守護兵、年齢27歳、レベル?、理解度15/100、心守備力110/200、好感度1、処女、好感度ボーナス300ジュル]
袋からいつもの金属音が聞こえ中を確認すると、銀色のコインが二枚と銅色のコイン五枚追加されていた。
「さて、宿に案内しよう」
「え? アイガさん、私の宿に泊まるの?」
どうやら俺はアイシャさんの宿に泊まることになるようだ。
俺達は、アイシャさんの経営しているという宿屋に向かう。
「あれだよ」
アイシャの指さした建物は遠目から見ても大きく、10部屋あるらしい。
「アイシャさん一泊いくら?」
今の手持ちで心配ということと、この世界の相場を知りたいのでアイシャさんに尋ねる。
「三食付きで一泊、カッパージュル一枚だよ」
カッパージュルってこの銅色のコインかな。
「これかな? ここの地域の通貨がよくわからないんだよね」
「そうだよ。これがカッパージュルで10ジュルになるよ」
となると銀色は100ジュルで金が1000ジュルか。
前の世界のホテル代はだいたい安いところで夕食朝食バイキングがついて3000円から5000円前後だから、10ジュルを一番安い3000円で考えて、1ジュル300円、手持ちが5350ジュルだから300円かけたら165万5千円、もしかして俺結構な金持ちでは。
「教えてくれてありがとうちなみに1ジュルってあるの? 今持っているのがこの金色と銀色なんだけど」
そういって袋の中を見せる。
「えええ!? 凄い! アイガはお金持ちなんだね!」
凄く驚かれたということは、やっぱり大金なんだな。
「1ジュルはウッドジュルだよ」
「これだな」
イレイザが木のコインを見せてくる。なるほどだいたいわかってきたぞ。
「ありがとう、ちなみに1ジュルで何が買えるの?」
「1ジュルでパンが三つくらい買えるよ」
コンビニのパンが1個で100から130円ぐらいだからやっぱり1ジュル300円前後だな。
お金についていろいろ教えてもらいながら宿につき中に入る。
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