第2話 夢の中

「何処だ…ここは…」


辺り一面は、暗い闇の中で明かりが一つも無い。かろうじて、手先がぼんやりと見え何となく自分が認識できる程である。

「フ―」

目の前から冷たい風が来たかと思うとそこには、大きく黒い物体のような物が静かに鎮座している。

「…!?」

驚いて目を凝らすとそれは、静かに微かに動いたような気がした。

「えっ!?」

辺り一面が暗いので、そこにある≪何か≫に異様な恐怖と畏怖の様な物を感じている。しかし、≪何故か≫


「…暖かい!?」

そう感じると、自分が眠りに落ちる前に見た≪明星≫のような光が照らし出す。


「おいおい…マジかよ信じられねえよ!」

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