レ竹  〜家康君retakeですって〜

行徳のり君

セカンドテイクの始まり 西暦1547年~

第1話 嬉やと 再び覚めて 一眠り 浮世の夢は 暁の空

 後悔あっても満足した人生だった。

 だって、やることやったし。

 不満はあるけど、まあいいや。

 思えば国人風情の出である。

 後は天海やら皆がなんとかするだろう。


 ああ…わしが行くのは浄土か地獄か…

 

 出来れば浄土が、おや、あれはなんぞ?


 人か? いや人魂か?


 ぬ?!! 無礼な奴!! わしに近づくでない!!


 逆行転生でノッブ? 蒸留酒? 大日本帝国? 鴻池財閥? 


 ぐわああああああああ――――



□□□



「………さま」


「…ん?」


 目を開けた。

 はて、こんな部屋だったか?

 オイオイ、大河ドラマか?

 周囲を見ると、下女がいる。

 だが異様に大きい。

 化け物か? 鬼か? 鬼なのか?


「やっと熱が下がったのですね、安心しました」

「うん?」


 熱だと?

 額を触ってみた。

 が、熱くもなんともない…

 いや待て、なんだこれは?


「竹千代様?」


 そのままわしは、手を見る。

 戦傷が消えた幼児の手である。 

 なにこれ。


「……ここは何処ぞ?」


「尾張の国は熱田の加藤屋敷ですが?」


 下女は答え、わしは呻くしかなかった。

 

―――逆行転生キターッ!! 


 と謎の言葉を発する叫ぶ脳内を抑えながら。

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