公開可能情報(1章終了時点)

土地


・ヒメル大陸:世界で一番大きな大陸。東に位置する。


・シュトローム山脈:ヒメル大陸を縦断するように存在する山脈。数千にも及ぶ山々が連なっており、広大な自然を有する。龍脈につながる龍穴をいくつも有しているため、強い魔物や幻獣、精霊が多い。人類にとって未開の地であり、厄災ともいえる化け物が跋扈している大魔境でもある。


・カオタバク平原:シュトローム山脈の西に存在する平原。


・ヘルフェン平原:シュトローム山脈の東側に存在する平原の一つ。広大で、様々な魔物や生物が生きている。そのほとんどはとても強い。魔境の一つ。


・フルーア王国:シュトローム山脈の東側に位置し、またヒメル大陸の最南端に位置する。冬を除き、寒暖差はあまりなく過ごしやすい。18 ℃前後。冬は-2~5℃。


・デケル町:ヘルフェン平原に接する町であり、フルーア王国の一番端にある町の一つ。ヘルム領地にある町でもある。魔境と接しており、数年に一度、シュトローム山脈の縄張り争いの影響で魔物が町に侵攻してくる。そのため人口はそう多くない。2000人ほど。ルーツの殆どは開拓民と冒険者。住人の四文の一ほどが兵士であり、また有事の際は住民の殆どが戦闘に参加する。ヒメル大陸の安全な国の一般人と比べると、その戦闘能力はけた違い。


・ヘルム都市:ヘルム領地の中心的な都市。ヘルム辺境伯の屋敷がある。とても栄えている。フルーア王国で二番目に大きい。


・クラッペ平原:フルーア王国南部に位置する広大な平原。魔境。カニ系の魔物が多く生息している。


・グレンツヴェート魔法都市:ヒメル大陸東側の北の果てにある魔法都市。



神さま


終りと流転の女神カロスィロス:善神。終わりと流転を司る女神さま。流転の神性。死者の魂を輪廻へと還し、転生させる。


鍛治と技巧の神オーゼイン:善神。鍛冶と技巧を司る神さま。ドワーフの生みの親。鍛える神性。


自然と享受の女神フォルゲナーデ:善神。自然と教授を司る神さま。エルフの生みの親。自然の神性。


怨念と腐食の女神アフティルブス悪神。怨念と腐敗を司る女神。



種族


ドワーフ

鍛治と技巧の神オーゼインによってつくられた種族。

・平均寿命は300歳ほど。成人はおよそ60歳。

・鍛冶魔法に優れており、闘法にも高い才能を有している。また、己を鍛えることに才があり、成長限界がないとも言われている。

・鍛冶の民であり、この世のあらゆるものを鍛えようとする。魔法機械アーティファクト文明の最先端を行く。

・己を鍛え、己の技術を磨くことを信条としている。努力至上主義。また、国の外に対して興味が向きにくい。それよりも自分を鍛えることに熱心。

・耳の一番外側の部分が金属で覆われている。基本的に魔鉄であるが、人によって金属の種類は変わる。

・男女ともに、ガタイがよく骨が太く筋肉が付きやすい。ボディービルダーのような引き締まった筋肉というよりは、お相撲さんのように筋肉の上にある程度脂肪が乗ったような形。太っているわけではない。

・低身長。男性平均は141.2 cm。女性平均は138.6 cm。ひげが重要。

・体は頑丈で毒などにも強い。特にアルコールへの耐性はとても高く、火酒を十リットル飲んでもほろ酔いでいられるほど。また、魔法や呪いなどにまんべんなく耐性を有している。

・体力はあるが、全力疾走は苦手。足は遅い。

・酒好き。味の濃い物を好む。鉱物や宝石を食べることもある。

・信仰に篤く、されど願うこと、祈ることはしない。自らの道は自らで切り開くもの。感謝をささげるのみ。

・ドワーフとエルフ以外の他種族の年齢はあまりわからない。子供か大人か老人かの区別くらいしかできない。


エルフ

自然と享受の女神フォルゲナーデによってつくられた種族。

・平均寿命は300歳ほど。成人はおよそ60歳。

・自然魔法に優れており、他の魔法にも高い才能を有している。狩人としての才もあり、また自然に愛されていて精霊とも心が通わせられるとか。

・自然を愛し、慈しみ、享受する。なるべく自然を歪めないようにしている。自然主義。基本的に国の外には興味は向きずらいが、魔法などが絡むとそうでもない。

・耳は長く、先端が鋭い。魔力が集まっており、感度が高い。心を許した者しか触れさせない。

・男女ともに中性的な容姿。程よく筋肉が付きやすい。女性はスレンダー体型が主。モデル体型というわけではない。健康的な体型。なお、ドワーフに言わせれば細身。

・男女ともに平均身長は173.2 cm。

・体の頑丈さは普通だが、魔法や呪いに対しては高い耐性を有している。お酒にはあまり強くない。

・膂力は高くないが、運動神経に優れている。木から木へ飛び移ることなど容易。足が速い。

・生食と果実が好き。発酵食品とキノコが好きな者もいる。あと、色々な葉っぱを食べたり、飲んだりする。

・信仰に篤く、されど願うこと、祈ることはしない。この世の物事は、自然にしたがって起こることのみ。奇跡はない。感謝をささげるのみ。

・エルフとドワーフ以外の他種族の年齢はあまりわからない。子供か大人か老人かの区別くらいしかできない。


・ハーフエルフ

・エルフと他種族の子供。そのほとんどはヒューマンとの子供。エルフみたいに耳が長いが、先端が少し丸い。


ヒューマン

・地球の人間と外見が似ている種族。他種族からは足長と呼ばれたりしている。

・身長について、男性平均は173.6 cm。女性平均は162.4 cm。

・平均寿命は64歳。成人は15歳。

・最も数の多い種族であり、思想性格等々は千差万別。能力はピンからキリまでで、たまにバグみたいな存在が現れる。


獣人

・獣の耳と尻尾をもった種族の総称。獣の種類によってさらに分けられる。

・身長について、獣人の種族によって変わる。

・ヒューマンの次に数の多い種族。基本的に固有魔法以外の魔法は苦手としており、闘法が得意。身体能力が高い。


鬼人

 ・角を生やした種族。

 ・魔法が全く使えない。

 ・平均寿命は130歳。


竜人

 ・竜の特性をもった種族。


小人ハーフリング

 ・ヒューマンの七歳児ほどの見た目をしている。エルフみたいに長くはないが、耳の先が少し尖っている。

 ・男女ともに平均身長は119.7 cm。




魔物


・翼の耳で飛ぶウサギ:翼の形をした耳で空を飛ぶウサギ。魔物。それなりに強い。肉美味しい。


・地面を泳ぐ大鷲:生きているうちの半分を地面の中で泳いで過ごす大鷲。それなりに強い。肉美味しい。


沼巌蟲しょうがんちゅうボルボルゼン:泥と岩を纏った巨大な蜘蛛型の魔物。背中に器型の岩を背負い、その中に泥沼を入れている。全長は40 m、高さは10 mほど。災害級の魔物。泥沼を生み出し操る。最大半径百キロメートル近くを泥沼に変えることができる。基本温厚。戦闘は得意ではない。それでも超強い。中欧諸国の国々が襲われた抵抗できずに壊滅するほど。あと泥臭くて不味い。味気もない。


泳泥根えいでいこんの一種:大根のように太く先端がとがっている根っこの魔物。泥を操り、泥の中を泳ぐ。花を薬の材料として使う。美味しい。子球で繫栄している。なお、リーリエ薬屋にいる泳泥根えいでいこんは特殊な成長をしており、あと十世代重ねると特殊な進化に至る。


反転猿はんてんざる:逆立ちして移動する大きな猿。あらゆる事象を反転させる魔法を使う。めっちゃ強い。


・カボチャの魔物:カボチャの魔物。色々といる。


鶏蛇コカトリス:鶏の体と蛇の尻尾をもつ魔物。卵で美味しいマヨネーズが作れる。


・三つ首の黒の大蛇:上位精霊を食べた蛇の魔物。竜の因子を獲得しており、かなり強い。


樹魔トレント:木の魔物の総称。


泳空えいくう魚:空を泳ぐ魚の魔物の総称。千匹を超える群れで回遊する。


・ツッコントビウオ:泳空えいくう魚の一種。鋭くとがった吻をもち、硬い物に突っ込み、一番深く突き刺さったものが群れのボスとなる習性をもつ。ヘルム領地周辺のツッコントビウオはシュトローム山脈にいる金剛亀に毎年突っ込む。


・金剛亀:巨大な亀。シュトローム山脈に生息し、アダマント並みに硬い甲羅を持つ。動きは鈍く、攻撃力はそうないが、防御力は古竜の攻撃を防ぐほど。


・炎の針を生やした巨大なハリネズミ:炎の針をもつ巨大なハリネズミ。強い。動物や人、特に人を炎でじっくりと焼き殺すのが好きな魔物。そのため、炎の悪魔針鼠、略して炎魔鼠とか呼ばれている。


・月蟹カルキオーノ:世界一美味いと言われているカニの魔物。見た目も世界一美し、月光のように輝く甲羅を持つ。特別なフェロモンを風に乗せて放ち、子供である星屑蟹の成長を阻害するため、一つの地域、およそ半径1000 km以内に一匹しか存在しない。強くはない。ただ、カニ系の魔物を支配する力を持つ。カニの女王とも呼ばれる。


・星屑蟹:月蟹の子供。月蟹には及ばないが、かなり美味しい。特別なフェロモンを出しており、自分の位置を他のカニに知らせることができる。また、命の危機を感じると周囲に気分の高揚と強制睡眠の効果を持つ匂いを放つ。




魔法具アーティファクト&魔術具


・『ピ~ポ~!』と音がなる魔術具:叩くと『ピ~ポ~!』と音がなる魔術具。魔物を威嚇する音を出す魔術具の失敗作。


・ギルドカード:冒険者ギルドが発行するカード型の魔法具アーティファクト。色々な機能がある。


・トランクの魔術具:空間拡張のような魔術が刻印されたトランク。見た目以上にたくさん入る。


・巾着袋の魔法具アーティファクト:空間拡張のような魔法が付与された巾着袋。見た目以上にたくさん入る。


浮炉石うきろいし:炉石に浮遊の魔法を付与したもの。


・大きさの変わる針の魔法具アーティファクト:魔力を注ぐと大きさが変わる針の魔法具アーティファクト


 



用語


・神:神さま。それなりにいる。


・輪廻の星々:終りと流転の女神カロスィロスが御座す領域であり、死した魂が還る場所でもある。また、誕生する魂が旅立つ場所でもある。魂は流転し、他の星のナニカに新たに宿り誕生する。


・冒険者ギルド:ヒメル大陸の東側の国々が協定を結び作り上げた独立機関。様々な国の基盤を担い、様々な存在の依頼を管理して冒険者に斡旋する。また、魔物の調査や管理など行う。ひとえに、いくつもの魔境やダンジョンが存在し多くの魔物の脅威にさらされるヒメル大陸東側だからこそ、ある組織(かもしれない)。


・冒険者:冒険者ギルドに雇われた者。色々な仕事をこなす。フリーランスの派遣みたいなもので、雑事が多い。魔物と戦ってその報酬で生活できるものは、そう多くない。


・冒険者ランク:冒険者のランク。九つの月に合わせて、九つの階級で分かれている。一番低いのが一月灯。一番高いのが九月灯。月の数が増えるほど階級が高い。基本的に魔物脅威度に合わせて実力を分けているため、冒険者の50 %近くを一月灯と二月灯が占めている。三月灯で一人前と言われているが、実際には機能していない。なので、一月灯と二月灯だけは実績に応じた細かいランク分けが行われている。ギルドからの評価といってもいい。


・プェッファー:ヒメル大陸の東側に流通しているお金の単位。単純な換算はできないが、基本的に1円=1プェッファーと考えてよい(のちに変わるかも)。


・ライゼ硬貨:様々なギルドを総括している冒険者ギルドが発行している硬貨。どの国でも使え、基本通貨としての価値がある。なお、ギルドがある町や国でしか使えない。


・共通語:ヒメル大陸東側の国々で使われる共通の言語。国によっては、なまりが入ったり単語の綴りが変わったりするが、大抵の国で通じる。一部閉鎖的な国では通じない。


・魔法:魔力を用いて様々な現象を引き起こすもの。イメージと才能が絶対に必要。


・固有魔法:種族ごとに得意とする魔法。その種族以外も使えるが、限られた人数となる。


・魔術:魔法と同じく魔力を用いて様々な現象を引き起こすもの。魔術陣と詠唱を必要とする。


・魔法書:〝魔法転書〟によって魔法のイメージ理論が特殊な文字で記された本。


魔法具アーティファクト:魔法が付与された物の総称。


・魔術具:魔術陣が刻印された物の総称。詠唱して魔術陣を発動させる。


・闘法:闘気を用いて自身の肉体の強化や治癒など、また肉体が触れている物質の強化などが行える。


・恩寵法:神々から授かった特別な力。


・魔力:万物に宿る特別なエネルギ。


・闘気:人類だけが持っている特別なエネルギ。


・魔力探知:魔力を探知する技術。


・闘気探知:闘気を探知する技術。


・魔法薬:回復魔法や恩寵法と同じような治癒紅華を持つ薬。


・魔物:魔石を宿した生物。


・幻獣:高い知能を有し、高度な魔法を使える生物。魔石は有していない。虫なども含まれる。


・古竜:四本の足と翼脚を持ち、『ことば』を操る特殊な竜の総称。おとぎ話のような存在で、個体によってマチマチのため一概にはいえないが、天災級の魔物とタメを張れるほど強い。相性によっては、天災級の魔物を一方的に食い殺せるほど。


・蒼夢花:花の匂いに安眠効果のある植物。また、放射魔力には癒しの効果が乗っている。とても貴重な花。花の見た目は青い桜の花に似ており、それ以外はタンポポに似ている。地域によっては結婚式にてその意匠が刻まれた腕輪ブレスレットを渡す。裕福な者、特に貴族の結婚式では花束として相手に渡す。その花の数が権力などを表したりもする。花言葉は『静かな祈り』、『安らぎ』、『愛を誓う』、『夢で逢えたら』、『叶わぬ夢』など。


・星屑タンポポ:タンポポ。外見は日本タンポポに似ている。がくが少し違う。色とりどりに輝く綿毛を咲かせ、夜明け前に風に乗せて飛ばす。それ以外の時間帯でどんなに風が吹いても飛ばない。繊細で、咲く場所は限られている。花が枯れてから綿毛が飛ぶまで二ヵ月以上かかる。春の中頃に咲いて夏の中頃に綿毛が飛ぶ。終りと流転の女神カロスィロスが愛する花の一つであり、別名は導き花。花言葉は『導き』、『祈りは届く』、『死を抱きしめる』『夜明け』、『小さな愛情』、『繊細』など。


・聖鉄:神聖な鉄。


・蒼月の欠片:蒼月の欠片。


・闇結晶:闇の魔力が集まってできた結晶。


・アダマント:世界一硬い金属、と言われている。伝説の金属。この世にあるのかどうか。


炉石ろいし:魔力を注ぐと燃える石。


・ヒモト酒:ヒメル大陸の極東の清酒の名前。一級品。


・鍛冶唄:ドワーフが鍛冶をする際に歌う唄。色々ある。『あ~やいやい! トンカントンカン、響けよ鉄よ! 鍛えよ魂!』など。


・きこり唄:エルフが木を伐採する際に歌う唄。木と自然と享受の女神フォルゲナーデに感謝をささげる歌でもある。『恵~みよ、木々よ。自然と享受の女神フォルゲナーデさまよ。かしこくも斧音おのとの唄を聴き給え! 御身の慈しみに感謝して! カーンカン! カーンカン!』など。

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