溶解
二子玉川という名前のところに、カッパの伝説があった。
カッパはいつの日か現れ、住民を驚かせ、自分のお皿の水を人に投げては逃げて消えた。
そんな悪意のあるカッパに対して、住民は罠を作って苦しめる事を思いつく。
カッパは多摩川の奥深くに住み、大自然の生声を感じていた。
しかし、人間の悪話が川に響くとその大自然の声は薄れて、カッパを怒らせていた。
カッパは人間が目と耳に入るものにも生声が必要だと感じた。
川に住み、お皿の水に慣らす事で、カッパは大自然の知恵を身につけた。
カッパは、住民を怖がらせる様にまた現れ、彼らの営みでさえ止める。
「光の母を見よ。 父の声を聞け。 真実は体の中にある。」
住民は最も怖がり、罠を作る事さえ忘れて、川を捧げると許しを願った。
カッパはそれを受け入れて、また水を投げると大自然の知恵を人々に与えた。
それからの事、住民の興味をそそるように、カッパは二度と現れなかった。
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