「トラッププリンセスと呼ばないで!?」~この歳で姫様RPはきついよ…( ;∀;)~
@kyomu4242564
第1話 はぁ…お酒飲みたい
[プロローグ]
~20XX年5月5日、正午。とあるオフィスビルの屋上~
「はぁぁぁ...。お酒飲みたい、温泉浸かりたい、キャンプ飯食べたい……」
大きな溜め息とともに吐き出される怠惰と自由を求めた願い。
「先輩、また年寄りみたいなこと言って~。先輩まだまだ若いんっすからもっとこう活力ある叫びをあげてくださいよ」
これに応えるは後輩の山田。軽い口調とは裏腹に
毎日自分で弁当を自作持参してくるマメなやつだ。…卵焼きおいしそう。
「はぁぁ…山田はいま何歳だっけ?」
「うちっすか?うちは24っすよ?」
「そうか…若いなぁ…私もそのくらいの歳の時は活力も溢れれてて40代までは元気でいられる、そう思ってたのよ…。
でもね30目前にするともう足がガタガタ、息も切れやすい、夜更かしも出来ないくらい体力も落ちてくる…そんなものなのよ」
コンビニ弁当をモシャモシャと食べながら、愚痴をこぼす。
あと29歳に数日でなる私、『久遠
度重なる心労と労働の疲れ。そして新たに任された仕事『新入社員の指導』!!
幸い、みんな良い子で真面目に聞いてくれるおかげで苦労はしていない。
が、信頼の眼がイタイ!雛鳥が親鳥を追うように全 信頼を預けられるプレッシャー!
やめて!私は別に貴方達を指導できるような高尚で真面目なタイプの人間じゃないの!
仕事中に「(最近、3課の松下と5課の本井係長ケンカしたらしいから仲裁するかぁ...
呑み屋で!)」とか呑みに行く口実を考えちゃうような人間なの!
閑話休題
「ほんと、歳は取りたくないわね。色々としがらみも増えて体が重くなっちゃうのよね…」
「それ毎晩、酒を浴びるほど飲んでるせいっすよね?」
「グハ…!(;゚Д゚)」
「その上、飲むペースも早いしツマミも塩分の高い物ばかり食べてるらしいじゃないっすか。そりゃ体もガタつくっすよ。」
容赦のない正論がグサグサ刺さる。
仕方ないやん…。お酒好きなんやもん...。
健康診断前にはしっかり休刊日とってるもん!(`・ω・´)
「あ、こないだの健康診断引っかかってたのに課長たちと呑みに行ったらしいっすね」
なんで知ってるの…(´;ω;`)
「その情報をどこで…?」
「先輩の妹ちゃん、美咲ちゃんっす、私らゲーム友達なんで。昨日も『またお姉ちゃん酔いつぶれて居間で寝てるよ~』てボヤいてたっすよ。」
「すまぬ...美咲。帰りに駅地下のケーキ買って帰るから…!」
「あ、それ『モンブランが良い』って伝言頼まれてたっす」
「未来予測!?」
我が妹ながら末恐ろしい。将来はノアやアラン・ケイに並ぶ偉人になるに違いない!
「将来の歴史的偉人に捧げるモンブランを買いに行こう(`・ω・)9ッグ!」
「わけわかんないっすけど、ホント仲いいっすね~」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
イラストの息抜きに始めた執筆活動だけど
楽しい(*´ω`*)
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