ブラッディ・ブラック
葱と落花生
ブラッディ・ブラック
1 『まねき猫』
招き猫を拾ってきた。
不幸を招く猫だと気づくまでに時間はかからなかった。
拾ってきたその晩、貰い火で家が全焼した。
2 『若い芽』
シンクの排水溝に挟まったトマトの種。
暫く観察していたら芽が出てきた。
頑張れ!
と言いながら、引き抜いてゴミ袋に入れてやった。
3 『税金』
インターネットで死んだ人の個人情報を入力すると、聖杯の力で死者が蘇るといった詐欺商法が増えている。
手に入れた個人情報は、葬儀屋・石屋・花屋・宗教団体等の関係各所に売却されている。
うっかり、死んだ人の財産に関する情報を知られてしまうと、プロの詐欺師軍団があの手この手で根こそぎ盗って行く。
中には税務署を装って、無理矢理持っていく詐欺師もいる。
税務署の普段が普段であるから、被害者は気付かないらしい。
4 『幽体離脱』
もう一人の自分が首を切られてしまったと、幽体離脱した男が病院に駆け込んできた。
しかし、本人を確認する物を持っていなかった為、受診を拒否された。
帰りにシュンとして、うなだれる首がその男には無かった。
5 『あっ!』
四輪車バギーで砂漠を走り抜けるレースに参加した。
嫌な奴の燃料にニトロを混ぜてやった。
残念ながら、奴のバギーは爆発しなかった。
あの野郎-!
俺の燃料を全部ニトロにしやがった。
6 『身代わり』
身代わり地蔵のおなかが大きくなった。
何度か代理出産をしているらしい。
7 『切るべき所』
拳銃を失くして組長に叱られたチンピラが、エンコ(左小指第一間接から先の部分)をつめた。
「何でこんな事をしたんだ」との医師の問に「あの時はそれで良いと思った」とチンピラが答えた。
医師は「切る所を間違ったみたいだね」と言って、洗う気の無い足を切り落とした。
8 『お残し』
警察から【凶悪犯が逃走中なので注意】と通知が来た。
今朝、ペットの狼に半分食われた犯人らしき人を見た。
お残しはいけませんとしつけているのに。
9 『放置』
カリブの海賊のアトラクション内に、流れ弾に当たって怪我をした人の為の救護所はあるが、死んだ人はリアル感を出す為に放置されている。
10 『身を守る為』
警官による拳銃強盗や拳銃自殺、殺人などの不祥事が頻発している為、警官の拳銃所持は近く禁止される。
替わって、危険な警官から身を守る為であれば、民間人の拳銃所持が許可される事になった。
11 『アイスホッケー』
氷上の格闘技と言われる「アイスホッケー」を、よりスリリングな物にする為に、エッジの一部とスティックの一部を鋭利な刃物にする事が許可された。
12 『パブ』
パブで飲んだ客が飲み代を支払おうとして、店員に「貴方から代金は頂けません」と断られた。
この人、二年前にこの店で飲みすぎて、急性アルコール中毒で死亡していた。
13 『バンパイア』
古城に巣くうバンパイア共に銀の弾をぶち込んでやった。
一瞬ひるむが効かない。
予算の都合で銀メッキにしたのがいけなかったらしい。
14 『猫の写真』
猫の写真の張り紙があった。
【この猫の飼い主が行方不明です。ご存知の方は近くの警察に連絡して下さい。お礼をいたします】
と書かれていた。
15 『急停止』
飛び込みされて急停車した運転手が減給処分を受けた。
急停車の為に乗客に多数の負傷者が出てしまったからだ。
この鉄道会社のマニュアルには【飛び込みは迷わず轢き殺せ】とあった。
16 『けなげ』
海岸の石垣に小さな木が生えていた。
ここまで育つのに何年かかったんだろう。
思い切って引き抜いてやったら、石垣が崩れて下敷きになった。
※ 全治二ヵ月、痛ってー!
17 『護身用』
日本でも近く、護身用ならば強力な銃の所持が許可されるらしい。
ただし、撃っていい相手は『ゾンビ』に限られている。
無意味と御思いでしょうが、それが法律という物で御座います
18 『聖火リレー』
聖火リレーの妨害で、ランナーにぶつける水風船の中にガソリンを入れた奴がいた。
犯人はその場で逮捕された。
犯人いわく「聖火に勢いを付けようとさ、応援のつもりだったんだけど」
19 『村は観光地です』
村は観光地です。
ゴールデンウィークには沢山の人が来ますが、都会ではありません。
暇な私はレンタルビデオを借りたいのですが、この村では借りられないので、つたやで検索。
配達区域外。
確かに、ここはレンタル商品のブラックホールだから、貸したくない気持ちはよく解かる。
20 『嫌な奴』
猟師に狙われた。
嫌な奴を指して、コイツの方がでかくて良いぞと教えてやった。
俺を撃てと手を挙げたと勘違いしたらしい。
俺の事を友達思いで良い奴だと言って、嫌な奴を撃ってくれた。
※ 結果オーライ。
あっぶねえー!
21 『グリーンピース』
近所のスーパーで鯨の解体ショーをやっていた。
試食肉にはグリーンピースが添えられていた。
22 『試合中』
視聴率の低迷対策に〇リーグでは、試合中の乱闘を試合の一部とみなし、審判による配点を行うと発表。
バットやベンチといった凶器の使用は禁止されている。
現在詳細な配点方法について協議中である。
23 『中間』
ブレックファーストとランチ間の時間帯食事を【ブランチ】と言う。
また、ランチとディナー間の食事を【ランディー】
ディナーとブレックファーストの間、深夜の食事を【デブット】と言う。
24 『根性大根』
アスファルトとコンクリートの隙間から大根が生えて来た。
良い根性をしているので、一本は食べてもう一本からは種を取る事にした。
今朝、大根の前に【根性大根泥棒を探しています】という立て看板があった。
25 『ロボット』
頭取を精巧に模した銀行員ロボットが開発された。
使途不明金が急増した。
26 『却下』
幽霊が足の無い事を理由に障害者年金の申請をしたが、住民票が無い事を理由に却下された。
酷いと思いませんか、御役所って。
27 『記念日』
四十年前の今日(十月現在)は、今の仕事を始めた日。
【君が真っ赤になったから、今日は血痕記念日】
by デューク東郷
28 『予定日』
医師「検査の結果、特に異常は見つかりませんでした」
患者「あー、良かった」
医師「で、手術の予定なんですが、何時がいいですか。今なら空いているから、今日でも出来るんですけど」
患者「何の手術ですか?」
医師「これといって目的は無いんですけどね。一応念のために」
この医師は実在する。
29 『雀』
近所をうろつく野良猫に虐められて雀が死んじゃった。
何時も餌をあげるとチュンチュン嬉しそうに集まってたのに。
可哀想だな。
醤油をつけて火葬にしてあげた。
猫には残った骨をあげた。
30 『ジュラ紀』
ジュラシックパークの様な話が現実に起こった。
ユタ大学教授で考古学者のアンゼン・チタイン・バッカー氏の研究グループによる【ジュラ紀】恐竜復活プロジェクトで恐竜の赤ちゃんが誕生したのだ。
しかし、専門科の間では産まれた赤ちゃんは限りなく人間に近く、DNA配列が教授に酷似している。
嫌がらせの為、女子学生が教授の子供を卵の中に捨てたとの意見も出ている。
(千葉野良馬村日報)
31 『データー解析』
ニューダーク市の調査によると、市民の死亡原因の第三位は「自殺」
二位が犯罪などによる「他殺」
栄冠の第一位は、医師の誤診による「医療過誤死」であった。
意外にも事故死や病死は少ない。
32 『毎週の様に』
前々から黒い噂の絶えなかった外科部長の執刀で、院長が昇天したにもかかわらず、一週間後にはその外科部長が院長になっていた。
その一週間後には理事長になった。
そして其の又一週間後には、借金取りに何処かへ連れて行かれた。
外科部長は、病院がヤクザに多額の借金をしている事を知らなかったようだ。
其の一週間後………。
33 『正論』
ある日、独裁者が『優秀な民族、優秀な者だけが生き残ればいい』と演説した。
横に居た№2は演説が終わるや否や、その独裁者を撃ち殺して民衆の支持を得た。
34 『ER』
ER(救急救命センター)に搬送された傷病患者の死亡原因第一位は『順番待ち』だった。
35 『妊娠』
隣のお姉さんがHもしていないのに妊娠した。
検査の結果『エイリアン』だったので帝王切開したらしい。
36 『夏だというのに』
近所の嫁さんが『義母さんの部屋が寒そうで』と言いながら、練炭・火鉢・ガムテープの三点セットを探していた。
キャンプ用品売り場に、バーベキューセットが有ると教えてあげた。
37 『ウィルス』
新型のコンピューターウィルスは、人間にも感染する事が判明した。
既に北アメリカを発信源とし、コンピューター数万台と人間二千人が感染。
コンピューターは全滅。
人間三人が死亡、数百人が重症となっている。
38 『腹減った』
夜中だというのに、野良猫がギャービャーとうるさくて眠れない。
きっとお腹が減っているんだ。
可哀そうに。
罠にかかっていたネズミを空き地に放り投げたら、暫くして野良猫が静かになった。
殺鼠剤がなくなった。
薬局に買いに行かなくちゃ。
39 『目的達成』
椅子から落ちて頭を強打した男性の遺体が発見された。
ハリからは輪になったロープがさがっていた。
遺書があったので目的は達成できたらしい。
40 『叱ってやった』
隣のおじさんが、家の裏山に奥さんの死体を埋めようとしていた。
「埋めるなら自分の庭にしろ」と叱ってやった。
41 『呪い』
呪いとはいかなる災害とすべきか、犯罪とすべきか。
イタチの親戚でないのは確かだ。
災害には分類されないのか。
保険の適用外らしい。
若干、疑問が残る。
42 『釣り』
魚釣りをしていた。
ドザエ門が釣れてしまったのでリリースした。
43 『狂い咲き』
戦時中、埋葬が間に合わなくて大量の遺体を学校の庭に埋めた。
墓標の代わりに植えられた桜の木には、毎年夏になると血の様に赤い八重の花が咲く。
44 『食糧危機』
サバンナでは食糧問題が深刻になっている。
草食動物が肉食獣から逃げる為、原付を手に入れたからだ。
肉食獣は仕方なく、水を混ぜたガソリンでスタンドの利益を上げ、買った肉で飢えをしのいでいる。
草食獣が経営する肉屋は、大豆タンパクで作った偽肉で利益を上げてガソリンを買っている。
バイク屋はパンフレットを配るだけで、利益を上げている。
45 『夏風邪』
夏風邪で熱を出していた兄を冷やしてあげたら、翌日凍死していた。
私のせいじゃない。
みんな風邪が悪いんだ。
46 『自然淘汰』
「大自然の中で豊かな老後を」のキャッチフレーズで広大な敷地の老人ホームが完成した。
一年後。
入居者の半数は、敷地内で遭難して行方不明になっている。
47 『アーリーの事』
隣のペット、アリゲーターのアーリー君が御家から締め出されていた。
郵便物が、アーリーのせいで届かなくなっちまったって、隣のおじさんが怒っていたよ。
48 『さくらんぼ?』
果物屋さんの隣の店に「サトウ錦・初物・入荷しました」と看板をたててあった。
そこは魚屋さん。
錦鯉の砂糖煮を売っていた。
コバンザメ商法の一種なのだろうか。
さすが魚屋さん。
偉い!
49 『偽装食肉』
近所のスーパーで変わった肉を売っていたが、どうにも嘘くさい。
何度か見掛けた事のある人だったし、確かに脂のりは良かった。
どんなものか試しに買ってやった。
家に帰って残りの【半身店長】と食べ比べてみる予定です。
50 『エサ』
動物園に行った。
ライオンの檻には「エサをあげないでください」と書いてなかった。
殺鼠剤で死んだネズミをあげたら、喜んで食べていた。
51 『利用客数』
「十四年間で九万人ものお客さんに」とコマーシャルでのたまっていた。
一日に換算すると十七、八人しか客が来ていない勘定になってしまう。
タレントを使ってテレビCM流していていいのだろうか、他人事ながらに心配だ。
52 『二度呑み』
飲酒運転で当て逃げした奴が、家に帰って二度飲みをしたら、急性アルコール中毒になって救急車で運ばれた。
途中、酔っ払い運転の車に突っ込まれて死んだらしい。
53 『飲むヨーグルト』
納豆が腐っているとクレームをつけた外国人観光客に、豆腐屋のおじさんがお詫びとして「これは日本の飲むヨーグルトです」と言って、豆乳を沢山あげていた。
54 『山登り』
家の曾爺様は百歳を超えているのに、毎日山登りをしている。
医師が言うには「今夜が山ですね」「今夜が峠です」
毎朝、御来光を拝んでいる曾爺様。
何時まで続くかな。
55 『冤罪』
二人の人を殺して死刑になった囚人がいた。
最近時効が成立してから真犯人が現れて、冤罪だった事が判った。
囚人の死刑判決を求刑し冤罪死刑判決が出されたのはこれで五件目だが、関係者は死刑にならないらしい。
56 『デスノート』
デスノートを取り戻しに来た死神に、ファンですと言ってサインを頼んだ。
色紙が無かったのでノートにサインしてもらった。
死神さんが灰になってしまった。
何で?
57 『サバイバル』
米軍がサバイバル訓練の場所を、今期からアマゾン流域に決定した。
現在は主に素行の悪い兵士の再教育の為に行なわれている。
期間は一ヶ月、パラシュートで降下した後に五百キロ離れた本部まで帰るだけの訓練。
携帯していい物はサバイバルナイフ一本だけだが、パラシュートの再利用も許可されている。
希少動物を捕獲する事は硬く禁じられており、違反者は………。
今まで三百名の不良兵士がこの訓練に参加したが、帰還した者はまだ居ない。
軍では脱走兵として手配しているが、そのファイルには「デス・ファイル」と記されている。
捜索する気はまったく無いらしい。
58 『ダイヤ』
石っころである。
何処から見ても、どう見ても、硬くてよく燃える石でしかない。
こんな物の何処に価値があるのか?
出荷調整をしなければ、世界のダイヤは一気にその価値を失う。
幻の価値に惑わされているのである。
店頭価格は仕入れ価格の三倍がこの業界の基本。
半値で売っても利益が出る。
要らなくなったからと売っても、買った時の二割ほどにしかならないだろう。
殆どは台になっている金やプラチナの価格でしかない。
チッコイ石なんてのはそんなものよ。
そんなつまらない物に、何万も何十万も何百万も何千万も何億も使うより、焼肉でも食った方がいい。
えてして、ブランド品とはそんな物だ。
真価ではない。
バーチャルと現実を混同した結果の値段だ。
いらないだろう、そんな物。
私の家に捨てていいよ。
どんなにでかいダイヤでも受け入れ態勢は万全ですよ。
59 『勲章』
殺人容疑で逮捕された在日米兵のニュースを見ていたアメリカの爺様が、自分がもらった勲章を摩りながらつぶやいた。
「世が世ならばアイツも英雄だったのにな」
60 『流れるプール』
かなり前、南米に世界最大の流れるプールがつくられた。
自然の地形を活かし、あまり人の手が加えられていない。
「ワニ、ピラニアに注意」
親切に日本語でも書かれている。
プールの名をアマゾン河という。
最近になって、フザケタ商法に苦情が殺到しているらしい。
61 『バイオ燃料』
バイオ燃料を作る為に、トウモロコシ等の家畜用飼料が不足、高騰している。
そこで政府は、原油から家畜用の飼料を作るプラント造りを始めた。
62 『バラバラ死体』
近所のスーパーでバラバラ死体を売っていた。
パッと見、豚のバラかと思ったが『松坂牛・ステーキ用・極上品』と書いてあった。
どうやら、このスーパー先がないらしい。
やけになっているとしか思えない。
つまらない物に社運を掛けている。
63 『死に化粧』
死に化粧を終えた顔色の良い死体と、隣で寝ていた顔色の悪い生きてるおっさんを、取り違えて埋葬してしまった。
後で「おーい、死んだのは俺だぞ」と死体に言われて係員が気づいたらしい。
64 『病院にて』
病院の待合室の長椅子に、顔色の悪ーい人が横になっている。
かれこれ三日ほど。
変な匂いもしてきたし、かなり具合が悪いんだろうな。
65 『セルゲーム』
セルゲームの時。
セルが「人間は皆殺しだ」と言った。
ウーロンが心配して何処かに逃げようとしていたが、ウーロンは豚だからセルには殺されないと思う。
66 『御前は』
アチャーアーチャチャチチチチチャー、アチャーやってもうた。
暖め過ぎー! 御前はもう燃えている。
ケンシロウはコンビニの店員になれない。
67 『なす』
なすの花が綺麗に咲いた。
小さな実が生った。
早く大きくなーあーれ。
野生のキジに食い荒らされて、ナスが全滅ショボー。
チッキショー!
今夜は野生の【キジ鍋】らしい、初めて食べる。
68 『改造バイク』
仮面ライダーの一人が、違法改造のバイクに乗っていて道交法違犯で捕まっていた。
69 『誤変換 Ⅰ』
最近【診断書】と打ち込むと【死んだんしょ】と変換される、パソコンに殺意を感じるのは私だけだろか。
70 『誤変換 Ⅱ』
脳神経外科と入力するつもりが、脳死ン刑ゲカと変換される。
関係が無いわけではないが、やはりこいつは………。
私の被害妄想だろうか。
71 『過労死』
三十日、野良馬村労働基準監督署は【働き蟻】の過労死を認定。
雇用主である女王蟻に対して、業務改善命令を出した。
また、働き蟻とキリギリスの童話についても今後は推奨しないようにと、文部科学省への異例の意見書を提出している事がわかった。
この地域での働き蟻の死亡率は、事故や自殺・自然死も含めて平均的地域の百倍近くと異常であり、働き過ぎによる短命が以前から指摘されていた。
72 『診断書』
忙しすぎる医師が、間違って死亡診断書の死亡者に自分の名前を書いてしまった。
書き直すのが面倒なので、その医師は自殺したとニューダークタイムズ紙に載っていた。
73 『食あたり』
インドで動物園の像が、消化不良を起こして危篤状態になっている。
獣医と現地の警察によれば、この像と一緒に写真に写っていた東洋人らしい女性が行方不明になっており、なんらかの事情を知っていると見て行方を捜しているとの事。
暑いからと言って、食べなれない物はひかえめにしてね。
74 『遺書』
おじいちゃんの遺書が見つかった。
遺書のとおりに土地を売って、私のお小遣いにしたら叱られた。
おじいちゃんて、まだ生きてたのね。
75 『遺言』
嫌われ者だったおじさんが亡くなった。
遺言で斎場には杉の花が飾られていた。
皆、目を赤くして涙を流していた。
一族はスギ花粉アレルギーの家系。
おじさんは死んでからも嫌われる道を選んだ。
76 『手抜き工事』
おっさんが首吊り用にロープを掛けたら、家のハリが折れた。
ハリの下敷きになって重症を負ったおっさんは、手抜き工事によって大怪我をしたとして、建築会社を相手に提訴した。
77 『委託』
最近、村では行方不明者が急増している。
第三セクター方式で運営されていた警察が、経営難から解散した。
民間に委託していた刑務所が破綻した。
受刑者が開放されて野放し状態になった。
78 『海賊』
今月二十日未明、原油タンカーが九十九里沖で消息を絶っていたことが、第三管区海上保安本部の発表で分かった。
以前からこの海域は魔の海域と呼ばれ、消息不明となった船は有史以来数千隻を越えている。
海流の影響とも気象の影響とも言われてきているが、地元九十九里の漁業関係者の言い伝えでは、海賊説が最も有力である。
昨今の原油高騰により、何処かの企業が海賊に原油の調達を依頼したものと、漁も無いのに非常にハブリのいい漁師から聞いた。
79 『999』
銀河鉄道999が脱線した。
元々無い線路を走っていた為、何処に戻ればいいのか。
只今宇宙を迷走中。
さようならー。
80 『誤作動』
笑気ガスでラリった麻酔医が誤って部屋を爆発させたが、幸い麻酔医は軽い火傷ですんだ。
ただ、誤作動したスプリンクラーの水を急に浴びた患者三名が、心臓発作で死亡。
病院はスプリンクラーの施工業者を近く訴える方針だとか。
81 『エスカレーター』
某国では絞首台の十三階段を昇るのを嫌がる死刑囚が増えたので、エスカレーターに変えた。
しかし、ある囚人から足を挟んで怪我をしたと訴えられた。
損害賠償請求の裁判が終了するまで、刑の執行が延期されたとの事である。
82 『デスノート』
デスノートがアメリカに渡った。
基本的に書き込み文章は日本語である。
間違ってあの世に送られてしまう人が急増しているとか。
アメリカに渡ったノートの死神は、英語が読めない。
83 『腐乱死体』
近所のスーパーで腐乱死体を売っていた。
『クサヤ』というらしい。
恐ろしく臭い。
東京名物と書いてあった。
都会の人は変わった物が好きなようだ。
近所の海岸に毎年打ち上げられる奴より臭い。
あいつはみんなからドザエモンと呼ばれている。
猫型ロボットではない。
84 『ピクニック』
外に出てみたら、小さなカマキリをカエルが食べていた。
チョットして、カエルを白鷺が食べた。
帰る頃になって、白鷺が猫に食べられていた。
今夜はハンバーガーだよって御母さんが言った。
85 『イカ釣り船』
夜の海でイカ釣り船が、ただ明るいだけの花火を打ち上げていた。
綺麗だった。
いつの間にか、イカ釣り船が見えなくなっていた。
86 『抗がん剤』
抗癌剤として開発された薬が、抜け毛予防に効果があると判って評判になっている。
ただ、癌の抑制効果については誰も語ろうとしない。
87 『焼き加減』
「なーにー ! これー。レアって言ったよねー。言ったよねー。焼きなおしてくれるかなあ。怒」
「焼きあがりましたので。申し訳ありませんが、対応いたしかねます。(困った馬鹿野郎だ)火葬場でレアと言われましても………」
88 『破産』
バットマンことブルースウェインが、正義の味方ゴッコで資産を使い果たし破産した。
今は資産の使い道で、使途不明金があまりにも莫大である為、脱税の疑いで逮捕・拘留されている。
89 『あぜ道』
あぜ道で、顔色の悪い人に海までの道を聞かれた。
太平洋なら直ぐそこなんだけど、どちら側か言われなかったので、日本海側を教えてあげた。
歩いて行ったその人から、三か月後に礼状が届いた。
礼状には、遺書と書かれてあった。
90 『イカ様タコ様』
某大手証券会社の社員が『イカサマ博打』の容疑で逮捕された。
情報屋が自分の裏情報を知られてしまうようでは、たいした情報屋では無かったようだ。
皆やってる事なんだけどな、随分な御馬鹿を社員にしてしまったもんだ。
91 『試供品』
街頭で、ポケットティッシュと一緒に『安楽死』という薬の試供品が配られていた。
試しに飲んじゃっていいのかな。
92 『ダイエット』
ダイエット食品のカタログを毎日眺めて暮らした。
値段を見ているだけで2キロ減った。
素晴らしい!
93 『苦情』
ジェット機のエンジン騒音で眠れない。
苦情を言いながら暴れてやったら外に放り出された。
とりあえず、パラシュートは付けてもらえた。
94 『脳波』
脳波の検査でアンテナだらけの部屋に閉じ込められた。
私の脳波はそんなに強くない。
95 『駐車違反』
都会に行った。
信号機に突っ込んでバラバラになった車に駈寄ったおじさん。
大急ぎで駐車違反のステッカーを車に貼っていた。
96 『損害賠償 Ⅰ』
最近、アメリカではスリーDのアクション映画を観ていて、流れ弾に当たって怪我をしたとの損害賠償請求裁判が増えている。
97 『損害賠償 Ⅱ』
アルカトラス刑務所の歴史の中には、出所する時「二度とこんな所に来るんじゃないぞ」と言われた元囚人が、刑務所を相手に「釘を刺された」と、傷害による損害賠償請求訴訟を起こした人がいる。
98 『ゴーーーール!』
強烈なシュートが決まってゴーーーール!
かと思われたが、キーパーが押さえていた。
ゴールに入ったのは、シュートの威力で吹き飛んだキーパーの頭。
ボールは、キーパーの頭が有った所に乘っていた。
99 『尋ね人』
尋ね人のポスターを張っているお姉さんを見かけた。
尋ね人の写真にそっくりだった。
自分が行方不明になっている事に気づいていないらしい。
平和だなー。
100 『退会式』
某国・海軍・特殊部隊の退会式はチョッと変わっている。
海岸に一週間放置しておくだけ。
この間、水・食料は一切支給されない。
生きて退会した者はいないらしい。
それだけ隊内機密を守る必要がある部隊のようだ。
101 『わっかんねーだろうなー』
俺が昔、金持ちだった頃。
父は痔持ちで妹は大福餅だった。
祖父は土地持ちで、祖母は年甲斐もなくヤキモチ焼きだった。
姉は餅肌で、叔父はモチベーションが低かった。
解かるかなー。
わっかんねーだろーなー。
102 『絶滅』
日本狼は絶滅したという噂話を信じた子豚の三兄弟が、家を新築した。
吹き飛ばされた藁の家は人形にされ、五寸釘で御神木に打ち付けられた。
木の家は炎上し、燃えつきて灰になった。
レンガの家が崩れて下敷きになった三兄弟は、ミンチになって肉屋で売られている。
103 『酒飲み』
安酒の飲みすぎで体を悪くして死んだ父親の遺言に従い、高い酒しか飲まなかった息子が、破産して自殺した。
104 『人工心臓』
人工心臓の体内埋め込み手術で奇跡が起きた。
人工心臓を埋め込み忘れたのに、患者が元気に退院して行ったのだ。
公表はされていない。
105 『新種』
村で新種のカエルが大量に発見された。
泳げない。
※ 内緒の話
私が捨てた劣化ウラン弾の影響だろうか。
106 『肋骨』
交通事故で運び込まれた患者の手術中に、執刀医が異常の無い患者の肋骨を切り取り始めた。
慌てて他の医師が止めたが「この患者は肋骨が多すぎるから具合が悪いんだ」と言い張って聞かない。
どうやらこの医者、肋骨を六骨と覚えてしまっているようだ。
誰だこんな奴を医者にしちまったのは。
107 『CO2』
地球温暖化調査の砕氷船が、CO2垂れ流しで北極海の氷を割りながら突き進んでいた。
108 『ダッキー』
ディズニーパレードの後、ドナルドダックはパーティー会場で北京ダックになってもう一働きする。
109 『乗馬』
オリンピックの次の開催地から、乗馬に新種目が加わる事になった。
中世ヨーロッパ騎士の決闘を模した競技で、鎧盾・武器等に制約は無い。
死んだら負けの、とてもシンプルなルールで人気を呼びそうである。
110 『ゴルフ』
何時も徹夜マージャンばかりしているメンバーが、健康の為にとゴルフを始めた。
初コンペの時「ファーーー」と叫ぶキャディーさんの声が、深夜のゴルフ場に虚しく響いていた。
111 『パンツ』
強盗に金目の物を出せと言われ、パンツを脱いだ親父がメッタ刺しにされた。
112 『担保』
手元にあった自動小銃とバズーカを担保に、金を貸してくれと銀行に行ったら、二つ返事で一億貸してくれた。
担保は預けなくてもいいらしい。
113 『餃子』
賞味期限が切れた餃子を焼いてもらったら理不尽な味がした。
冷凍じゃないから大丈夫だと思って隣の犬にあげた。
今朝、隣のおばさんが泣いていた。
理由はわからない。
114 『バンジージャンプ』
バンジージャンプで橋から飛び下りた奴がいた。
引き上げ係りが心臓発作で急死してしまった。
飛び降りた奴はぶらさがって三日目で「助けてー」の声が出せなくなった。
私しか知らない秘密。
115 『ボヤ騒ぎ』
近くの工場でボヤ騒ぎがあった。
電気工事のおじさんが高圧線に引っかかって、くすぶっていただけらしい。
火事にならなくて良かったと思う。
116 『ボーリング』
ボーリング場で生首を転がしている人を見かけた。
軽すぎてピンが倒れないと思う。
上手く転がらないし。
117 『虹を超えて』
雨上がりの朝。
夢と希望を持って虹に向かって走り出した人がいる。
その人は途中、熱中症になって死亡した。
給水所が無かったのが原因だとして、近く遺族が訴えを起す予定らしい。
誰を訴えるんだ。
118 『毒きのこ』
キノコの置物の近くに、本物のキノコが生えた。
どうせ毒キノコだろうから隣のおばさんにあげた。
今朝、隣のおばさんからタンマリと御礼をいただいた。
美味かったらしい。
今夜は、隣のおじさんの御通夜だそうだ。
119 『花火』
思い切って大きな花火を打ち上げてみた。
逮捕された。
自衛隊のヘリに当たったらしい。
宝くじは当たらないのに。
120 『公園』
【村立自然遊歩道】施設内は自然がターップリ。
毒蛇・毒蜘蛛・肉食獣などなど。
自然とスリルを味わって下さいませ。
入場は無料です。
指定保険への加入が義務付けられています。
保険料は入場者様の負担となっております。
受取人は村が指定いたします。
改札で保険証をチェックします。
※(万が一の場合、受取人様に渡るはずの保険金に変な事があっても、当施設とは一切関わりの無い事で御座います)
121 『動物園』
村立動物園(外の方がよほど多くの種類の動物がいる)で、昨日ワニの赤ちゃんが誕生した。
名前は「アーリー」
既に一般公開されており、大胆にもお客さんが直に触れる事ができる。
早く大きくなって、沢山の餌を食べるようになるといいですね。
このままの公開方法にしていれば、餌代はかからないものね。
122 『大雨』
連日の大雨で畑からめが出て来た。
穴が浅すぎて土が流されてしまった。
白骨化する前に地表に現れてしまった。
次からはもっと深く埋める事にした。
123 『弁当』
駅で飛び込み事故があった。
駅員休憩所で弁当屋が土下座をして謝っている。
弁当は「焼肉弁当」だった。
さっきまで拾い集めていた肉に似ていたのが怒りの原因のようだ。
124 『バイオ燃料』
以下アメリカ環境企画庁「地球温暖化対策部会」報告。
1・小麦やとうもろこしをバイオ燃料として使う事による温暖化抑制効果について。
① 世界的食料不足となり餓死者が急増。
結論
人類の排出する二酸化炭素量が急激に減っていく為、異常な温暖化は回避される。
125 『定年退職』
父が年退職した。
癌で余命半年と宣告された。
母は妙に艶っぽくなってきた。
笑顔が絶えない。
126 『不毛の地』
荒れ果てた土地を不毛の地と言う。
私は、一度も大地から生えている『毛』を見た事が無い。
127 『蒸しタオル』
蒸しタオルで顔を火傷したと、理髪店の客が病院にやって来た。
医師の「具合はどうですか?」に「大丈夫です。慣れてますから」と理髪師が答えた。
128 『水虫』
皮膚科に「先生、水虫が治りました」と患者がやって来た。
患者の足は地雷で吹き飛ばされていた。
129 『節約』
一年で120万円節約する方法というメールが届いた。
買いたいと思ったが、カード払いだったので買えなかった。
どうやったらそんなに節約できるのか、どうしても知りたい。
ちなみに、私の年収は120万円に満たない。
130 『勘違い』
不動産屋が「プール付の広い家なんだけど、家賃いらないからシバラク住んでくれないか」と私に言って来たので物件を見に行った。
以前から「心霊スポット」として有名な所だった。
私を徐霊師と勘違いしているようだ。
131 『ロープ』
ホームセンターでロープをジッと見ている人がいた。
こっちの方が切れにくいですよと教えてあげた。
翌日の新聞にその人の顔写真が載っていた。
理由は判らない。
132 『狙撃手』
狙撃手に銃撃された大統領を守る為、数人のSPが大統領の上にかぶさった。
大統領はSPの重さに耐えられず圧死した。
133 『広場恐怖症』
以前からウサンクサイ噂の絶えない病院に、入院していた極度の「外出恐怖症」の患者が病院から脱走した。
病気は治ったようだ。
いったい、どんな治療をしたんだろう。
134 『貧血』
貧血ぎみの女性が医師から勧められてレバーを食べるようにした。
半年後、女性は高コレステロール症で入院した。
135 『走れ走れ』
「走行距離の短い人程お得」と言っておきながら、電話番号は840-840(走れ、走れ)って。
気持ちは分かるけど、アカラサマに言われると抵抗感じるなーと言ってやった。
最近、このCMが流れなくなった。
言って見るもんだ。
136 『自動改札』
切符を失くして自動改札で引っかかった列車強盗が逮捕された。
お金はいっぱい持ってるんだから清算すればよかったのに。
慣れてなかったんだねー、電車に乗るのが。
137 『ラッコ』
ラッコが御腹に乗せた石に、貝を叩きつけて割っていた。
可愛いけど大変そうだった。
もっと楽に貝を開けられるように、サバイバルナイフを貸してあげた。
御腹に貝を乗せて、サバイバルナイフで貝を割ろうとしたらしい。
結果は悍ましくて書けない。
138 『ボヤ』
消防署でボヤがあった。
消火器で消そうとしたのだが、署員の誰かが悪戯したらしく、消火器の中にガソリンが入っていた。
でも流石にプロだ。
消防車を一台オシャカにしただけで済んだ。
あっ! っと、忘れていた。
署員が一名、消火作業中に行方不明になっています。
心当たりの方は御連絡下さい。
139 『人間ドック』
隣の一人暮らしのおばあさんが「人間ドックに行く」と言って帰ってこない。
昨日、引き取りの御願いという手紙が隣のポストに入っていた。
動物管理センターから【おばあちゃん引き取りの御願い】だった。
一人暮らしだから誰も引き取りに行けないのに、どうするんだろう。
一週間以内に何とかと書いてあったが、意味がよく判らなかった。
140 『骨格標本』
206有る人体の骨を生きている人間一人から一個盗って、206個全部集めようとしたボーンコレクターが逮捕された。
彼は獄中、最後の一個だった後頭骨を自分から取り出そうとして失敗した。
一人でやろうとしたのが間違いだったようだ。
あと少しのところだったのに、残念!
141 『鹿が狩り』
村では本日より鹿による人間狩りが解禁されました。
人間が外出する際には、防弾チョッキの着用が義務付けらます。
禁猟区は必要ありません。
142 『人道的措置』
ある死刑囚が不治の病にかかった。
原因は不明であるが、政府は何が何でも病を治す為に最高最強の医師団と施設を準備した。
人道的措置によって死刑の執行は、囚人の病気が完治するまで延期された。
143 『乗馬クラブ』
乗馬クラブ前の肉屋に【桜あります】と書かれていた。
嫌いではないが、ここでは買いたくない。
144 『焼肉屋』
某有名焼き肉チェーン店で焼肉を注文した。
とても美味しかった。
帰る時、入り口にいたチャウチャウ犬が消えていた。
145 『医師不足』
医師不足に悩む地方自治体が【ブラックジャック無免許医師養成・通信教室】を始めた。
146 『宇宙戦艦』
地球を救うために宇宙戦艦が帰ってきた。
着陸基地が崩壊状態であった為、戦艦は海上に着水。
次の瞬間、宇宙戦艦は海底深く沈んだ。
宇宙船艦は、空を飛べても海には浮かない仕様になっていた。
147 『幻聴』
近くの畑に【NASA】と書かれた宇宙船が落ちてきた。
地球侵略の宇宙人が乗っていたら危険だ。
ドアを溶接してから御札を貼って埋めた。
その日の夜から「誰かー、助けてくれー」と幻聴が聞こえるようになってしまった。
148 『田楽』
飲み屋さんで【田楽】を注文した。
後ろから串刺しにされた。
何の田楽か言わないのがいけなかったらしい。
149 『表彰』
死刑囚専門刑務所で、喧嘩ばかりして何時も独房に入れられている囚人がいる。
十回目の独房入りの時、所長から【感謝状】を贈られた。
この囚人は、喧嘩の度に相手を殺してしまっていた。
150 『売場変え』
【快適な旅立ちの為、一家に一組】と【七輪・練炭・ガムテープの三点セット】が置いてあった。
去年はアウトドア用品売り場にあったのだが、今年からはインドア用品になったらしい。
151 『生き残り』
アウトバーンで事故を起こしたドライバーに、救急隊員が注意した。
「もっとスピード出していればよかったのに。何でノロノロしてるアンタが生き残るんだよ」
152 『花見』
湖の近くへ花見に行った。
小さな子が湖の真ん中で一生懸命、バタバタと手を振っていた。
私も手を振り返してあげた。
子供は元気だなー。
153 『飲酒運転』
深夜、救急病院の玄関に飲酒運転の車が突っ込んだ。
ドライバーは、すぐに集中治療室に運び込まれたが、当直の医師が病院に居なかったので患者は死亡した。
免許証からそのドライバーが当直医だと判ったのは、死亡後間もなくだった。
154 『金魚』
御ネエ玉の金魚が溺れて死んだ!
私が浮き輪の空気を抜いたのが原因らしい。
155 『ヤマビコ』
遠くの山に向かって『バカヤロー!』と叫んだら、遠くの山から『オマエモナー!』と返って来た。
『ぶち殺すぞボゲー!』と言い返してやった。
隣に居た何処ぞの組の御兄さんらしき人が、怖い顔をしてこちらを見た。
私は全身から血の気が引いた。
次の瞬間、怖い御兄さんが血だらけになって倒れていた。
山彦君が、私と怖い御兄さんを取り違えたらしい。
156 『耳鳴り』
耳鳴りがウルサイと自分の耳を切り落とした男がいた。
医師が男に聞いた「何でこんな事をしたんだ」
男が言った「あの時それで良いと思った」
すると医師が「切る所を間違ったみたいだね、それじゃ耳鳴りは治らないよ」と言いながら男の頚動脈を切った。
157 『床屋』
おじさんが頭蓋骨陥没骨折で入院した。
床屋さんで「頭だけやってくんな」と言ってしまったらしい。
158 『スパイダーマン』
先月十日、銀行強盗を追跡中のスパイダーマンが、以前自分の張った蜘蛛の糸に首を絡めて死亡していた事がわかった。
159 『ともしび』
風前の灯だった病人の命の灯を、衰弱死しそうだった死神が虫の息で吹き消した。
160 『骨格標本』
人体骨格標本を注文したら、最近埋めた奴の骨を骨壷に入れて送ってきた。
オマケに名札まで付けてある。
私はレプリカがほしかった。
本物なら何時でも手に入る。
161 『撮影会』
村の海でサメのニッコリを撮影できた。
「ハイチーズ」のかわりに「はい生餌」と、近くにいたオッサンを指差したらニッコリ。
サメは泳ぐのがとても速い、しかしオッサンはもっと早かった。
私の隣にサメが来たとき、オッサンはすでにいなかった。
少々海水が赤くなっていたが。
162 『医学部』
友達が医学部に入ったと聞いたので見学に行った。
友達は解剖台の上に乗っていた。
163 『生姜焼き定食』
食堂で「しょうが焼き定食」を注文したら「生姜の丸焼き」が出てきた。
164 『障害者用駐車スペース』
買い物に行ったら、障害者用駐車スペースに車椅子が停まっていた。
165 『パレード』
お城に閉じ込められている御姫様もパレードには御城ごと参加している。
でも今日は参加していない。
昨日、広場で処刑されたと警備員が噂していた。
166 『かぼちゃの馬車』
かぼちゃの馬車はハロウィンの時期にしか走らない。
この時のシンデレラはゾンビだと知っているのは、極少数の関係者のみである。
167 『金色のコウモリ』
年金手帳が元々無いので年金がもらえない黄金バットが、生活の為に「金色のコウモリ」をオークションにかけている。
落札予想価格は百万円とされているが、現在では「金色のコウモリ」の存在を知る者の方が希少である。
(野良馬村年金局壁新聞より抜粋)
168 『夜這い』
映画「インチン・ジョーンズ」のモデルとなった事で知られているアメリカ・アイダホ大の考古学者ジョーンズ・スナニ・ウマットンネン氏が、調査中の鳥取砂丘で行方不明になっている。
同氏は昨夜、女子学生のテントへ夜這いに出た時に砂嵐が発生、以後連絡がとれなくなってる。
神聖な地でのハレンチな行為に対して、砂漠の神が怒ったのだと現地では報道されている。
(ニューダークタイムズ紙より抜粋)
169 『キャベツ』
赤ちゃんはキャベツ畑で生まれると教えてもらった。
ある日、キャベツ畑を見つけた。
キャベツを一つ取って警察に行った『畑にワイセツ物が陳列してあったので証拠を持ってきました』
私は拘置所で一夜を過ごした。
170 『高性能』
膨大なデーターと比較して、どの地域の人に好まれるかまで特定できるシステムを搭載した、超高性能【味見ロボット】が完成した。
問題が無い訳では無い。
コイツは人体に有害か無害かの区別がつかない。
最終的な【御毒見】は相変わらず人間が行っている。
加えて鋼鉄製である為、塩分に大変弱い。
塩気の強い物を総て【不味い】と判断して、ロボット製作者が調理人組合員に半殺しにされる事件も起きている。
171 『鹿になった赤ちゃん』
今朝、村の赤ん坊が突然鹿になって、近くの森に逃げ込むという事件が発生した。
この村では数年前にも、少年が狼になって森に消えるという事件が有った。
村人が総出で赤ん坊を捜索中、森で絶滅したと思われていた日本狼が鹿を襲っている所を捕獲され、日本狼は近くの動物園に引き取られた。
危険な狼が森に居なくなったと喜ぶ住民達は、狼が捕まえた鹿肉で今夜バーベーキューパーティーを開くとか。
172 『台風一過』
台風の後に海岸を散歩していたら、サーフボードを拾った。
近くに人は居なかったから、有難く貰っておいた。
ウエットスーツも浮かんでいたけど、沖の方で届かなかったから持ってこられなかった。
中身が入っていたかどうかは確認していない。
173 『入口』
裁判所の入口に「凶器及び爆発物の持ち込みを禁止する」と書かれていた。
持ち込むような奴が注意書を守るとは思えない。
174 『持ち込み禁止』
昨日、罰金の未払いで裁判所に呼び出された。
入り口に【凶器及び爆発物の持ち込みを禁止する】と書かれた看板が立てられていた。
持ち込めなかった物を投げ込んでやった。
175 『聖痕』
聖痕が表れたと奇跡を喜んでいた信者が、破傷風になって天に召された。
176 『雪男』
地球温暖化の影響で『雪男』が絶滅しそうである。
近く【雪男】は【送り狼】に次いで【絶滅危惧種】に指定される事になった。
177 『病院前』
「病院前」という居酒屋で「あの先生、治し方はいまいちだけど、生きて帰さない事はよくあるよ」と話す人達が居た。
白衣を着ていた。
勤務中だったのかコスプレなのか。
何処かで会ったことがある気がしてならなかった。
178 『祝い事』
居酒屋で友人の退院祝いをした。
友人はまだ顔が傷だらけだった。
混んでいて周りのガキがうるさかったので『出所おめでとう』と皆で乾杯をした。
貸切状態になった。
179 『船酔い』
海釣りに行くのだが、船酔いが心配だ。
めまい止めの薬を処方してもらった。
副作用に「めまい」と書かれていた。
病人に冗談は通じないぞ、こら!
180 『撒き餌』
海釣りに行った。
釣り宿の夕飯はク○不味い海老づくしだった。
前日のしけで解凍してしまった撒き餌のオキアミが、大量に残ってしまったと言っていた。
しけで魚の餌が何体か沈んでいるから、明日は撒き餌が要らないらしい。
181 『アトラクション』
自衛隊の全面協力で、今年の九十九里浜ではジェット機に引いてもらう水上スキー体験できる。
ジェットエンジンの後部排気熱に耐えられ、尚且つ転倒時(マッハ1)の衝撃に耐えられる人なら、誰でも体験できる。
コースは刑部岬から太東岬までの約60㌔。
距離が長すぎるので救急車等の待機は無い。
182 『ヤッテできない事はない』
止めといた方がいいとアドバイスしてあげた。
よーーく考えて納得したのか、ゲーム機をもらった。
ゲームはクリアできないけど、ゲーム機はレア物で高値で取引されているのを教えてなかった。
売りに行って逮捕された。
盗品だった。
あの野郎ー!
183 『物干しロープ』
隣の軒先にぶら下がっているのだが、誰も見向きしない。
気にならないのだろうか。
そろそろ変な臭いもしてきたし。
道行く人は、よく出来たマネキン人形だと思っているようだ。
184 『ダンクシュート』
ダンクシュートを決めようと飛び上がった選手が、勢い余ってリングに首を突っ込んで抜けなくなってしまった。
今シーズンのコート使用は、未だに選手がぶら下がったままなので禁止されている。
185 『おばあちゃんの玉袋』
おばあちゃんの知恵袋は役に立つ。
役立たずね、おじいちゃんの『玉袋』
186 『葉隠れ』
武士道とは死ぬ事と見つけたり。
嫌だ。
侍になんか成りたくない。
そんなもの見つけるんじゃない。
187 『缶詰』
メキシコ産マンゴーの缶詰が異常に売れている。
これを食べると元気が出るらしい。
コカインを混ぜて輸入後に精製するつもりだった物が、市場に出まわっていると警察が注意を呼びかけている。
買うなら今だ。
188 『そば』
そば屋でたぬきそばを注文した。
「お客さん、うちの狸は活きがいいよ」
ピクピク。
蕎麦に狸の尾頭付きが乘っている。
189 『ジャンボジェット』
庭にジャンボジェット機が落ちてきた。
今はスクラップが安くなっているからユンボで埋めてやった。
190 『ドラキュラ』
ドラキュラに木の杭を打ち込んだが退治できなかった。
原料が木でも、集積材の杭ではダメだと笑われた。
191 『カーナビ』
深夜の田舎道で、スイッチも入れてないのにカーナビが光った。
「この先百メートル魔のカーブ。今年の死亡事故件数は十三件」
言ってほしくなかった。
192 『伝道自転車』
自転車屋さんで電動自転車を注文した。
超リアルな十字架貼り付け処刑人形が付いてきた。
伝道用自転車。
193 『勝ち組』
株取引で大金を手に入れた若者がいる。
運用資産は百億を超えた。
この若者、取引の忙しさにろくな食事も出来ず栄養失調で急死した。
株に掛けるお金は有っても、自分に掛けるお金は無かったらしい。
194 『負け組』
シンデレラが株投資に失敗した。
固定資産税の支払いが出来なくなった。
ノイシュヴァンシュタイン城(シンデレラ城のモデル)は差し押さえられ、競売にかけられている。
今、ディズニーランドのシンデレラ城に住んでいるシンデレラは本物だぞ。
195 『奇跡の救出劇』
遊園地の迷路で六十年前に遭難した子供が救出された。
ヒゲモジャになっていたらしい。
見つかった時には、一緒に遭難した父親は白骨化していた。
細かいことは気にするな。
196 『○○・in・COLA』
一部地域で組関係の人達が「オールド.スタイル.○○コーラ」としてコーラを売り出している。
この組長さんは商標法違反で逮捕されたが、商品は回収されずにまだ販売されている。
買うなら急いだ方がいい。
警察は【オールド.スタイル『○○・in・COLA』】の意味にまだ気付いていない。
197 『カエル』
毎年春になると田んぼに水が張られる。
しばらくすると蛙達が鳴き出す。
卵が孵ってオタマジャクシがチョロチョロ。
夏になったらカエルになって、白鷺や百舌鳥の餌になるんだ。
198 『ミルク』
ミルクって血液から作られているんですよ。
だから、どんな動物の赤ちゃんも総て【吸血鬼】なんです。
でも太陽の光は平気だし、ニンニクも十字架も聖水も効かないのです。
あと残っているのは、木の杭と銀の弾と火あぶりと首切りなんだけど。
199 『馬並』
満員電車の中、大きな声で携帯電話をかけているな女がいた。
「彼ー、馬並みって言ってたけどー、馬のほうがすごかったわよ」
彼女に周りの人は見えていない。
200 『無駄な保険』
「貴方は無駄な保険を掛けていませんか。ドキッとした方は今すぐお電話を」というCMにドキッとした。
親会社が不払いで有名な会社だった。
201 『ロケット燃料』
村立薬物劇物研究所が、このほど間違ってできてしまった放屁薬の発売を発表した。
ロケット燃料の添加薬を研究中に、ガスに対して異常に過反応する物質を生成してしまったもの。
ガスが溜まって苦しむ患者の弱みに付け込んで、人体実験を繰り返し製品化に成功した。
商品名は『ヘコキタミンBOO』
当面は通販のみの販売。
なお排出されたガスは非常に引火性が強い為、火気の近くでの放屁は危険。
202 『脳漏れ』
台風が迫って来ている中、病院に行った。
低気圧の影響で具合が悪くなっている私を見た隣のじい様が言った。
「あんたはまだいいよ。俺は台風の度に脳細胞が漏れていくから、昔の事を忘れちまうんだ」
天気のせいじゃないと思う。
203 『対策』
少子高齢化対策の一環として、厚生労働省は「ウルトラの父と母の会」を発足。
ウルトラの父母が日本の各地で講演会をする。
会場は主に遊園地になる予定。
204 『被爆』
広島・長崎のレントゲン技師三十五人が、原爆症の申請を却下された。
平均年齢三十七歳。
原因は他にあるようだ。
205 『暑い』
暑い日が続いておりますが、皆様、熱中症で死んじゃったりしていませんか。
ちょっと前に隣のジイさまが畑で倒れて、救急車で運ばれていきました。
もうすぐ黒い車に乗って帰ってくるらしいです。
206 『眠れない貴方に新情報』
不眠は健康の大敵。
十分で良質な睡眠は、暑い夏となりなかなか出来ない相談であります。
そこで今回は、よーく眠れる新商品の紹介です。
目覚まし時計に見えますが実は【安眠時計】
タイマースイッチを入れておけば、決まった時間に【羊が一匹羊が二匹】と数えてくれる。
羊=sheepe=sleep=睡眠から、羊が一匹羊が二匹の自己催眠ですから、日本人には効かないかもしれません。
そこで、英語圏以外限定のオマケがついてます。
【爆弾型永眠時計】
ぜひともセットでのご利用を。
今なら受取人を野良馬村にした特定生命保険への加入(無料)で、この夢見る安眠時計がタダで手に入ります。
このチャンスを逃すなーで御座います。
安眠時計使用開始後、一時間以内に利用者の安眠が確認出来ない場合、自動的に永眠時計が作動します。
安眠時計と永眠時計を1m以上離すと、永眠時計が自動的に作動します。
格安商品につきノークレーム・ノーリターンで御願いします。
基本動作確認済み。
お申し込みの無い方にも、読者プレゼントとして発送される場合があります。
その場合は素直に受け取ってください。
207 『人生は一瞬だ。永遠への準備期間にしては短かすぎる』
パリに生まれてタヒチに移住した田舎暮らしの始祖みたいな画家、ポール・ゴーギャンが言ったらしい。
五十五歳で亡くなっている彼が生前に発言したとは、自分の未来を知っていたのか。
近代文明の否定が彼の人生のテーマの一つであったのだが、百年前のタヒチに移住するとは。
近代医学も否定していたようだ。
208 『愛の賛歌』
ある有名な歌手がファンに焼き殺された。
現行犯逮捕された犯人は「殺す気は無かった。彼女の歌ったとおりにしてあげただけだ」と殺意を否認している。
※注 日本語訳は原曲のフランス語の直訳とかなり違います。誰が訳したかは自分で調べてくたさい。
209 『ミュータント』
ブレナンは「ゲゲゲの鬼太郎」を観て「日本にも俺と同じ様な奴が居るのか」と興味津々だった。
その晩、バスルームでドライヤーを使っていて感電死した。
210 『土の皿と金の皿』
「御前が失くしたのは土の皿か、それとも金の皿か」
「土の皿です」
「正直者だな、褒美に金の皿をやろう」
「いいや、土の皿でいいから」
「おお、何と欲の無い者だ。金の皿を二枚にしてやろう」
こう言って神は、金メッキの銀皿を置いて消えた。
「返せー! 古伊万里ー!」
時として神は、大きな勘違いをする
211 『エレベーター』
建造物に付属する移動および運搬手段として使われる機械に、エレベーターという物がある。
どんなものかと言うと上下運動を繰り返し、上の物を下へ下の物を上にと動かしている。
上下運動という点ではエンジンのピストン運動に似ているが、エンジン並の高速運動は禁止されている。
危険だとの理由の他に、乘っている荷物や生物が運動時のGに耐えられないとの見込みから、超高層ビルであってもエンジン程の速度は必要ないとされている。
速度と上下運動の関係はバンジージャンプに似ていなくもないが、最終的にゴムが伸びきって、だらしなく搭乗者や荷物を中空にぶらさげたままにするほど無責任ではない。
指定された階へと迅速且つ安全快適に、人も物も届けるのがエレベーターである。
配達区域が我儘に限られた【宅配便】の様な機械システムが【エレベーター】だと思って頂けれは間違いないだろう
ある日、世界は自分を中心に回っていると信じて疑わない、エゴ丸出しの青年がエレベーターに乗った。
そのまま既に三年の月日が流れている。
その間の食糧や排泄物の処理はどうしていたのか、三年もの長い間、誰一人としてこのエレベターには乘って来なかったのか、この際たいして重要な問題とも思えないので省略する。
四年目に突入しようとしていた日、青年が何時もの様にボヤーっとしていると、一人の若いような御婆さんのような女のような男のような人が、赤ん坊を抱いてエレベーターに乗り込んできた。
「何階ですか?」
「五階です」
青年は年齢不詳の性別不明人が言うまま、五階のボタンを押すとすぐさま四階のボタンを押した。
「僕ね、このエレベーターに乘って、今日でまる三年になるんですよ。四年目突入。」
「ほー三年ですか。それはまた、随分と辛抱のよろしい事で」
何故にこの様な人並み外れた会話が成立してしまうかといった野暮な詮索は、この際だから慎んで頂きたい。
「僕、やっと降りられますよ。あなた方が乘って来てくれたんで。」
「それはまたどうしてですか?」
「このエレベーターは、誰か代わりの人が乘って来るか、生贄を差し出さないと降りられないんだそうです。前に乘っていた人は、私が乗るまで五年待っていたそうですよ」
「それは困りましたね。私、これからこの子を病院まで連れて行ってあげないと」
「そう言われてもねー、私が降りる階の方が先ですから」
普通ならばそんなこんな会話をしているうちに、目的の階に着いてしまうのだが、何だかんだと押し問答をしている間、ほぼ半日エレベーターは昇り続けた。
だが、まだ目的階には着かない。
「お互い納得しないと、全員出られないとも言ってましたよ。前の住人は」
青年が半分諦め声で言い放った。
「それでは貴方が先に降りて、この子を生贄にして私が降りるという事にしましょう」
「ちょっと待ちなよ、あんたそれでも親かい、酷い仕打ちじゃないかい」
「この子は、さっき神社のベンチで拾ってきた子だから、いいんだよ」
「それだったら、この子を生贄にして二人して降りればいいさ」
「それもそうだね」
二人の意見が一致したら、四階でエレベーターの扉が開いた。
五階で降りるはずだった人は赤ん坊を青年に預け、階段で五階へ登っていった。
五階につくと、エレベーターの前に赤ん坊が置かれている。
ドアは閉まり、エレベーターは下に向って降りていった。
さて、私はこの一部始終を、青年がエレベーターに乗った時から見て来たのだが、暇な奴だと思うなら思ってくれてもいい。
人から何と言われようとも、今の私はこの上無く幸せなのだから。
三年もかけて育てたんだよ。
美味しい青年になるまで、我慢していたんだ。
途中で食べちゃわなくて良かったよ。
ブラッディ・ブラック 葱と落花生 @azenokouji-dengaku
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