No.XXXによる最期の手記
20XX年 X月X日
急にやってくる波に、ずっと怯えて生きてきました。それも今日でおしまい。ようやく、安らかな波の音を聞くことができます。
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「おやすみ」
やっとお別れだ
罪が重なるだけの日々よ
静かに
わたしを諦めた
どうしようもないね
取り戻せないよ、だって
数年前にはもう
ここにはいなかった
醜い殻だけ残して
わずかな思い出が
ここまで生かしてくれた
ありがとう、それからごめんね
ねむろう
あたたかい光に包まれて
あとは目を閉じるだけ
安楽死亡証明書 夕雨 夏杞 @yuusame_natuki
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