永井荷風 「地獄の花」 感想

Athhissya

その1

今回取り上げる作品は、

永井荷風の「地獄の花」です。


あめりか物語を読みたくて、

見つけた「永井荷風一」に

収録されていた中編小説です。


あらすじ

主人公の園子は女性で、

気高く教養ある女学校の教師。


当時流行の作家、笹村の紹介で

彼女は黒淵家の家庭教師になり、

秀男という坊っちゃんの乳母になった。


なんとその家主、長義はかつて不貞を働き

一家は様々な方面から壮絶な攻撃を受け、

今でも社会から排斥されていた。


園子は笹村に惚れたが、

彼は長義の妻である縞子と

昔からの不義の仲であったため

その恋は叶わず失意に苛まれる。


そんな中、女学校の校長、

水澤に求婚される園子は

それを断るが執拗に迫られ、

ついにはレイプされてしまう。


黒淵家の周りで起きる騒動は

瞬く間に新聞などで叩かれ、

縞子の浮気にも気付いたことで

精神を衰弱した長義は縞子と心中。


相次ぐ不祥事により

衆愚の攻撃の的になった黒淵家に

園子は敢えて留まることを選ぶ。


こんなものでしょうか?


あらすじでは触れませんでしたが、

園子の母、利根子と

黒淵家のお嬢さん、富子という

キャラクターも登場しています。

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