黄色看板の中華屋

 異世界に飛んだ、と思ったのは勘違いだったのだろうか。聞き慣れた言語が飛び交い、すれ違う人々も現世の住人と何ら違いはない。それは建物も同様だ。ただ、気になる点がひとつ。閉店した店が立ち並び、開いてる店はごく僅か。だというのに、視界の全てが黄色看板の中華屋で埋め尽くされている。さらに興味深いことに、その色合いも微妙に異なり、店名に関してはまるで統一されていない。これはどうしたというのだろう。正直思うが変だ。

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