黄色看板の中華屋
閉店した店が立ち並び、開いてる店はごく僅か。それ自体には何も驚かない。ただ、状況が状況だけに恐怖すら感じる。前後左右どこ見ても、黄色看板を掲げる中華屋しか見えない。ここは異世界か?人を全く見かけないせいで、余計に不気味さが増していく。
早く逃げなければ。そう思ったが、身体が思うように動かない。上から降り注ぐ炎のせいか。地面から溢れ出てくる液体のせいか。その両方か。炎に身体が包まれた時、僕は全てを理解した。
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