めがね
@sock-4723
めがね
女神のような君に
見ることさえおこがましいくらいの君に
僕にはもったいないくらいの君に
恋してしまったんだ
盲目かな、やっぱり
でもね、サングラスをかけたって君の眩しさが分かるんだ
満開の花畑の中にいたって君の歯の白さが分かるんだ
暗闇の森の中にいたって君の形が分かるんだ
こんなにも君を僕のものにしたいのに
君は眼鏡をかけても見えないところにいる
頬の小さなニキビを
頭のてっぺんのアホ毛を
自分の心の弱い部分を
気にしてしまうんだ
不釣り合いだろうな、やっぱり
でもね、君は虫眼鏡のような存在なんだ
僕のダメなとこを大きく見せてくれる存在なんだ
いい男になりたいと思ってしまう存在なんだ
こんなにも僕は君をよく観察したいのに
君のいる場所は手元のルーペじゃ遠すぎる
近視の目じゃなかったら
よかったのにな
でももしかして、
眼鏡のレンズの汚れを拭いて
それを使ってどこまでも遠くまで見ることができたのなら、
君の隣にいる人と
一緒に笑っている君の顔まで
鮮明に見えてしまうのだろう
もうね、
君が僕にほほえんでいるのを見ることは
視力検査より難しい
また新しく眼鏡を作ったら
僕は君とその隣にいる人を
離れた位置から見守っているよ
テレビなんかよりうんと明るい
君をいつまでもいつまでも
めがね @sock-4723
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます