第2話 消えた爆破の謎

翌日、小林修は、いくら散乱の謎を追いながら、町で起きた小さな爆破事件の現場を訪れた。爆発は町の中心部にある公園で起きており、幸いにも怪我人は出なかったが、住民たちは不安に包まれていた。


小林が現場を検証していると、地元の警察官・佐藤が彼のもとへやってきた。佐藤は、小林が過去の事件を調査していることを知り、興味を持っていた。


「小林さん、この爆破事件、何か見つかりましたか?」


「いや、まだだ。しかし、この事件といくら散乱との間には何か関連があるような気がしてならない。」


二人は情報を交換し、この爆破事件が、単なるいたずらや事故ではなく、何者かによる意図的な行動である可能性を指摘した。


小林は、公園の近くに住む目撃者を訪ね歩き、事件当日の状況を聞き出す。その中で、一人の少年が爆発の直前に、公園の近くで見知らぬ男を見かけたという証言を得る。少年の話によると、その男は何かを地面に埋めていたようだった。


この情報を手がかりに、小林と佐藤は公園で夜間の捜索を行うことに。深夜、二人はランプの光を頼りに、少年が目撃した場所を慎重に掘り返した。そして、地中から小さなタイマー式爆発装置を発見する。これが爆破事件の原因だったのだ。


「これは計画的な爆破だったんだな…」佐藤がつぶやく。


「そうだ。しかし、何のために? この爆破がいくら散乱とどう関連しているのか…」小林は更に深く考え込んだ。


翌朝、小林は地元の新聞社を訪れ、数十年前のいくら散乱事件後に起きた事件について調べ上げる。そして、彼はある衝撃的な事実を発見する。かつていくら散乱の直後には、町を揺るがす大事件が起きており、その背後には町の有力者たちの影があったのだ。


この発見は、小林と佐藤に新たな疑問を投げかける。現在起きている一連の事件も、過去の事件と同様、町の裏に隠された大きな陰謀の一部なのではないかと。


「小林さん、これは大きな謎を解く鍵になるかもしれませんね。」


「ええ、まだ全てをつなげることはできないが、この町に隠された秘密を解き明かすための糸口になるだろう。」


こうして、小林と佐藤は町に隠された大きな謎に挑む決意を固めたのであった。

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