看板だけ替えても


言葉は文化である。

差別用語、悪口、暗部まで含んだ物が文化である。

私達の商売を総じて「土建屋」と呼ばれる事がある。

あまり良いニュアンスで言われているとは思わないが、その言葉自体を否定する物ではない。

中学校の時、担任教師が「大工」ではなく「大工さん」と言いましょうと言った事が有った。

そして「大工」では差別になるような事を言った。

大工の父を持つ私は、大工は差別されるべき職業なのかと思った。

私は、「大工」と言う言葉を差別用語だと思った教師に嫌悪感を感じた。

でも「大工」と言う言葉には、むしろ愛情を感じた。


何度も言うが、差別自体を是とする訳ではない。

言葉を無くしてもその実態は無くならないだろうと思っているだけ。

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