生物学及び心理学の知的考察

以前蟻の華麗なる進化の事を語ったと思う。

似たような生態系を持つ蜂がそれを聞きつけた。(自明の理である)

彼らも蜜を運ばなくてはならないし、働かなくてはならない。

蟻と同じジレンマを抱えていたので早速進化する事にした。

学会では周知の事実、「進化とは努力のみで可能」。

強く願えば夢は叶う!


しかし、現在蜂が真っ黒ではない事を諸兄は指摘されるであろう。

そう、そこに深遠なる秘密が隠されていたのである。

私の怜悧な頭脳は簡単にその謎を解き明かした。

彼ら(正確には彼女ら)は甘い蜜の味を忘れる事が出来なかったのだ。

そこで、彼らは黄色であった体色を半分だけ進化させて黄色と黒の縞模様にしたのである。


太陽熱と蜜のエネルギーを両方使うという、いわゆる現在流行っている(そのなんと遅き事)ハイブリッドそのものなのだ。

これは、中途半端な性格が中途半端な進化をさせた好例である。

甘い汁を吸うという言葉はここから来ているのは学会の常識である。


つまり縞模様をしている動物、たとえばシマウマや虎などは中途半端な性格だと思って間違い無い。

そこから敷衍するに、縞模様の服を着た人間も中途半端な性格を持っていると断言できる。

白黒の縞模様の服を着ている人の心理を考察するに、白い服にするか黒い服にするか決めかねて折衷案としての縞模様であるに違いない。


なんと、動物学、心理学の発見までしてしまった。

では、格子模様はどうなんだと聞く意地悪な諸兄も居るであろうが、今回はそれを語る場ではないので今回は割愛させていただく。

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