プロローグ
――アステル様。僭越ながら一つお尋ねしてもよろしいでしょうか?
ある日、部下の一人が私に質問してきた。
――どうして貴方様はこの職務に就こうと思われたのですか?
しかも、任務中と変わらない真剣な表情で。
世間話をするには少々無愛想だけど、これは仕方のないことだ。
汚れ仕事ばかりしていては、誰だってこのようになってしまう。
こちらも、いつも通りの口調で返答することにしよう。
任務中と変わらない口調で。
「そうだな……強いていうなら『推し』の為かな」
――『推し』とは何でしょう?
部下は困惑の表情を浮かべた。
まぁ、こうなるよね。
「『推し』というのはね。人生の指標であり、恒星よりもまぶしく、この銀河で一番と尊い存在のことだよ」
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