第26話 皮肉れ者の変貌

昨日は夫が休みでした


色々用足しをしなくてはいけなくて

2人で出かけました


ボソボソっと独り言のように

いつも話して興味あるのだけ

返答きます


そして、

「セブンイレブ⚪︎に寄らないといけないなと」と言っていて、

買い物してなんたらかんたらしてたら、

すっかり忘れていた私はそのまま帰るものだと思っていました。


「あれ、コンビニ寄らないの?

 寄る?」


面倒くさがりだと思っていました。

疲れてるんだろうなって…

寄るって言われて嬉しくなりました。


お?急展開!?


「うん!寄って!

 ほら、いつものタバコを買ってきて

 あげるから。

 いつもの銘柄でいいよね?!」


そのままいくのは申し訳ないと

お礼のつもりで夫の希望のものを

考えました。


「うん、別に良いけど。」


無事、コンビニでの用事も済み,

いつものタバコを買って車に戻りました。

等価交換成立だと思いました。

ちょっとご機嫌になりました。


数時間後、

息子の習い事でスポーツ少年の

サッカーを見学をしました。

夫にも場所と保護者は何をするかと

初見のため,一緒に連れて行きました。


予想より,外は寒くて薄着でした。


「温かいもの買ってくる。」


夫は見学に来ていた娘と一緒に

コンビニに行きました。

飽きてきた娘の暇つぶしでもあります。


別に買ってきてと言いませんでした。

特に要求はしなかったんです。


そしたら、


「ほら、買ってきたよ。」


いつも自分のだけしか

言われたものしか買わない人が

私のものを買ってきました。


しかも、レジ横に売ってる

あのホットコーヒー。

ミルクとシロップも一緒に持ってきました。


そんなの買うなよ派だったはずでした。


ペットボトルコーヒーの方が

コスパも味もいいとか言う人が

私に買ってきました。


そして、自分自身には

少し大きめのカフェオレ缶を

買っていました。


度肝抜かれました。


(嘘でしょ?一体何があった?!)と

疑ったしまいました。


特に何もないと言います。


心境変わったと思うのです。


このクラブに来る前に親子で

サッカーボールを庭で蹴り合って

笑ってました。


幼稚園の卒業文集に

サッカー選手になりたいって書いてた夫です


本人は言わないけど

サッカー好きなんだろうなと感じました


息子と一緒にできてよかったねと

部屋の中から覗いて思うのです。


息子も喜んでやってて

本当に良かったと思います


クラブには参加しない娘も一緒に

混ざって庭でサッカーやっていました


そう言う平和な日もあります

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る