31.婚約破棄を目指す公爵令嬢とツンデレ皇太子の関係性萌えを語る

大嫌いな幼馴染の皇太子殿下と婚姻させられたので、白い結婚をお願いいたしました

柴野いずみ様作(X:@sibanoizumi )

https://ncode.syosetu.com/n8156ii/

fromヒューパート toジェシカ

ペリドットの首飾り

※アクセサリー写真は近況ノートから

https://kakuyomu.jp/users/yamachi_s/news/16818093082134253231


 こちら公爵令嬢のジェシカちゃんが婚約破棄を目指すストーリーなのですが、ざまあ展開はございません。

 何故ならば、婚約者の皇太子ヒューパートくんはちゃんと彼女のことが大好きだから…ただ、その好意を態度に出すことができないだけ。彼はいわゆるツンデレというやつだったのです。

 ある程度世の中の悪意を知った上でのゼロからのスタートであれば、また過程は違ったのかもしれませんが…二人の出会いはたったの5歳。世の中の酸いも甘いもわからないお年頃で「お前を見ているだけで虫唾が走る。早く私の視界から消えろ!」「お前など顔も見たくない」なんて言われてしまったら、そりゃ苦手意識も持つでしょう。幼い頃の嫌な記憶って意外と残り続けるものですから。幼稚園でやまちの手から焼き芋を奪い取っていったあの少年の顔、未だに忘れられない(…これはやまちが執念深いだけかもしれない)


 これをツンデレで片づけるにはふたりは幼過ぎました。植え付けられてしまった苦手意識はジェシカちゃんの中で凝り固まり、ヒューパートくんは彼女への思いをこじらせまくりと、あらすじにもある通り読み手はまあじれったいのです。

 ですが、マイナスからのスタートとだけあって、ジェシカちゃんが徐々に絆されていく様子とヒューパートくんが己の過ちに気づいて徐々に素直になっていく様子が懇切丁寧に描写されており、自称関係性萌えソムリエとしてはそのゆっくりとしたふたりの歩み寄りを思う存分味わえて大満足だったわけですが。きっと大人になるってこういう事なんだろうなあとも、しみじみ感慨深かったです。



 さて、アクセサリーのお話をば。

 今回のリクエストは作中にてヒューパートくんからジェシカちゃんへ贈られたペリドットの首飾りをモチーフにとのことです。

 皇太子殿下からの贈り物ということで、ストーンを2連にし、縁取りとチェーンをゴールドにすることでゴージャスさを出してみました。


 ただ、この首飾りふたりの関係性が決して良いとは言えない時期に贈られたものなんですよね…寧ろ、冷戦開幕の引き金の一つになってしまったというか。

 ところで、ペリドットの石言葉には、夫婦の愛、幸福、和合、希望などがあります。

 また、石言葉の夫婦の愛から人の心を平静にして色欲を抑えるパワーがあるとも言われ、一途な愛の象徴として、夫婦円満を願って身に着ける人も多いとか。

 当時のヒューパートくんはどうも独りよがり感が強かったので、果たしてそこまで考えていたかと言われると即座に頷けない(ごめんね…笑)ですが、贈り物のセンスはいいなあと思った次第です。まあ、ちゃんと言葉で伝えてあげないとダメですよね。


 今回はここまで!それでは解散っ!

 

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