ハンドメイドと読書録〜自称関係性萌えソムリエなモチーフアクセ制作者による作品語り〜

9.図書委員少女とその相方少女の関係性萌えを語る

オレンジとチョコレート

うみべひろた様作（X：@uhiro0047)

https://kakuyomu.jp/works/16818023213733634747

from川村さん to詩織さん

ホワイトデーのお返し オレンジのシュシュ

※アクセサリー写真は近況ノートから

https://kakuyomu.jp/users/yamachi_s/news/16818093075707855883

　百合です……まごう事なき、美しい百合の花でございました。

　お付き合いしている川村さんと詩織さんのバレンタインに川村さんの幼馴染の佐内さんがちょっかいをかけるという三角関係構図の短編なのですが、それぞれのキャラの魅力が詰まっていてとてもおいしく頂けました。

　特にたくさんの魅力を詰め込まれていた川村さん。明るくて華やかで可愛くて、一番は甘え上手で小悪魔チックなところでしょうか。でも、相手を不快にしない言葉を選べる優しい子なのだと思います。

　詩織さんと佐内さんが取り合う気持ちもわかる気がします。モテる理由がわかりますね、罪な子ですわ……まあ、可愛いからすべて許されてしまいますが。

　詩織さんと佐内さんにもそれぞれ自分の川村さんに向ける愛に信念がこもっていてよかったです。色んな愛の形があるとお互いに認めつつも、しっかりバッチバチに火花散らして戦争している点も……女の子特有のマウントの取り合いがとてもリアルだなあと。リアルではあるんですが、嫌な生々しさを感じないのはやはり百合だからでしょうか。うん、百合は正義。

　さて、アクセサリーの方のお話をば。

　作中でホワイトデーにもお菓子を作ってほしいと詩織さんにお願いしていた川村さんですが、彼女はできる子。ちゃんとお返しを用意していると思うんですよね。

　お菓子はバレンタインに詩織さんとの共同作業で作っている上に、ホワイトデーでも貰う予定がある。……となれば、手元にずっと残るアクセサリーを準備しているんじゃないかなぁと。

　川村さんへの愛には自信があるけれど、「川村さんは、どうして私を選んでくれたの」と月一ペースで聞いてしまうくらいに川村さんから愛されていることへの自信がない詩織さんなので、好きな気持ちを形にしてあげれば少しは安心してくれるかなとも川村さんが思っていたらこれはこれで尊いですね。

　詩織さんの髪型がただ縛っただけのポニーテールらしいので、シュシュにしてみました。茶色の布にオレンジのチャームを付けたオランジェットを彷彿させるデザインです。

　フルーツが嫌いなはずの川村さんが詩織さんの作ったオランジェットはばくばく食べていたのが印象的だったので(愛ゆえかもしれませんが)。

　やまち妄想のシチュエーションとしては、ホワイトデーの日にふたりで図書室当番をしていて、川村さんが「髪可愛くしていい？」と詩織さんの髪をいじりはじめます。

　川村さんの好きにさせていたところ、そこに佐内さん登場。なんやかんや話して、佐内さんが去り際に「見せつけてくれちゃって」的な言葉を吐き、疑問符を浮かべる詩織さん。そこからややあって自分のポニーテールにシュシュが付いていることに気が付いて……的な感じだとエモいと思うんですがどうですかね！？！？

　ぜひ川村さんと詩織さんの甘い続編をお待ちしております。

　それでは解散ッ！