2 「お知らせ」

「地球人類は異世界の神フルーアに呪われた。

 原因の発端は、人類が異世界の神を殺した事にある。

 千年以上前に地球は一時期、異世界にある星フルーアと繋がった事があった。

 その時にフルーアに迷い込み、そのまま定住した地球人の子孫が近年、その世界の神フルーアを殺してしまった。

 フルーア神は器を壊されても完全には消滅しなかった。その残留思念が呪いとなった。【外敵種エネミーインベーダー】が誕生した。


 その呪いは人類全体、そして地球にも及んでいる。

 人類に対して極めて攻撃的な化け物、【外敵種エネミーインベーダー】は、現在【異界穴ループピット】を通り抜けて、次々と地球に押し寄せてきている。

 その目的は、人類を絶滅させて地球を壊す事にある。


 地球に住まう神々は今回の事態を受けて、呪いへの対抗策を得る為に、神々すべてを一つの存在として統合し、大いなる存在へと昇華した。

 そうしなければこの事態に対応できず、星が滅ぶと判断したからだ。

 大いなる存在【地球神アース】は、人類に呪いに対抗する為の手段を授ける。

 ただし、大きな力の行使には代償が必要となる。


「人類がこれまで築いてきた文明」を代償に、人類に「戦う力とダンジョンを作る能力」を与える。

「不死」の能力、正確には死んでも復活する能力を与える。代償は「不死の間、新たな人類は生まれなくなる」事。既に腹に宿っている命は生まれるが、それ以降は一切子供が生まれなくなる。


 勝利条件は地球を守り抜く事と、フルーア神を復活させて和解を成功させる事。

 新たな子供を得るには、フルーア神の復活と不死の解除が条件。


 フルーア神を復活させる為の人材として、地球各国からそれぞれ半数の人間を無作為に選び、フルーア星に送り込んだ。

 連絡は掲示板を使って取るように。


 以上」

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