3 因果と応報(神々の事情のネタバレ含む)
ある日人類はダンジョンマスターとなった。
同時に、人類に敵対する化け物【
(正確には【
原因の発端は、人類が異世界の神を殺した事。
千年以上前に地球は一時期、異世界にある星フルーアと繋がった事があった。
その時にフルーアに迷い込み、そのまま定住した地球人の子孫が近年、その世界の神フルーアを殺してしまった。
(かつて世界間が一時期繋がっていた事自体は、地球側の神々の一部は当時から把握していたが、それが今更こんな形で問題となるとは思っていなかった。何やらかしてくれとんじゃ移住人、と神々の一部は頭を抱えた)
フルーア神は器を壊されても完全には消滅しなかった。残留思念が呪いとなり、【
その呪いは人類全体に、そして地球にも波及する。
人類に対して極めて攻撃的な化け物、【
その目的は、人類を絶滅させて地球を壊す事にある。
(呪いの優先順序は、人類滅亡>地球破壊。フルーア星を破壊した場合、呪いが消えるのか、それとも継続するのか不明な為、神々は安全策をとって星の破壊ではなく解呪へと舵を切った。また、フルーア星の領土獲得は人類のやる気を出す為の餌でもある)
地球に住まう神々は今回の事態を受けて、呪いへの対抗策を得る為に、神々すべてを一つの存在として統合し、大いなる存在へと昇華した。
(神々は元々自意識が強く気位も高い存在が多いので、一つに纏まって昇華すればより強大な存在になれるとわかっていても、これまでは敢えてその手段を選ばずにきた。だが呪いに対抗できなければ自分も巻き込まれて消滅しかねないので、渋々、非常に不本意ながらも、今回統合を選んだ)
そうしなければこの事態に対応できず、遠からずこの星は滅ぶと判断したからだ。
【
ただし、大きな力の行使には代償が必要となる。
(小さな奇跡や神罰は代償なしでも成せるが、世界そのものの法則変更は神といえど代償を必要とする)
【
(神々は科学文明について、感心している神もいれば忌々しく思っていた神もいたが、人類が連綿と築いてきた科学の凄さそのものはほぼ全員が認めていた。それだけの力を秘めていたからこそ、代償として選ばれたとも言える)
また、不死の力も与えた。代償は「不死の間、新たな人類は生まれなくなる」事。既に腹に宿っている命は生まれるが、それ以降は一切子供が生まれなくなる。
(これは、人類が滅ぶと次の標的が地球になるので、それを阻止する為の防波堤。人類全体が囮の役割となっている)
勝利条件は地球を守り抜く事と、フルーア神を復活させて和解を成功させる事。
不死を解き新たな子供を得る権利を得るにはフルーア神復活が条件となる。
【
一つは、地球を守る為に戦う事。
こちらは文明社会が失われた中で、襲い来る敵から地球を防衛する役割が求められている。
一つは、異世界の星フルーアで神を復活させる事。
フルーア神を復活させる為の人材として、地球各国からそれぞれ半数の人間を無作為に選び、フルーア星に送り込んだ。(こちらも無承諾かつ一方的に)
文明を失った人類にとって、連絡方法はステータスボードの掲示板機能のみとなる。掲示板はどちらの世界からでも繋げられ、すべてのダンジョンマスターが使用できる。(ただし言語は自分の知っている言語しか使えない)
人類は果たして使命を果たせるか。
(呪いを解けなくても、地球破壊さえ阻止できれば最悪の事態にはならないと考えて、【
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