ダンジョンならダンジョンらしく
金網滿
東京第三ダンジョン 黄色編
第1話 ダンジョンコア
ダンジョンマスター、若しくはダンジョンコア。
それは、
基本的にダンジョンコアは、直径三十センチメートル程度の水晶玉のような形状をとっており、地球上で最も真球に近い球体とされている。
各個体それぞれ、保有する魔力量により色彩が異なるとされており、現在の観測結果として、最低が黄色に始まり、水色、黄緑色、青色、桃色、赤色、黒色の順に、高魔力量が検出されている。
また、近年では、色彩の濃淡も魔力量に強く関係している可能性があるという学説も発表されており、現在も更なる研究と議論が行われている。
ダンジョンコア最大の特徴として、無機物であるにも関わらず、明確な意思表示とダンジョン外部生物に対する強い殺意がある事が挙げられる。
ダンジョンコアは、先述したようにダンジョンの主であり、核であり、管理者である。
その為、ダンジョン内はダンジョンコアの手により様々な改装が行われている。それ等は全て、より効率的に生物を殺傷し、より多くの魔力を吸収する為のものである。
尚、ダンジョンコアは、魔力の吸収に関して強い執着を見せる傾向にあるとされており、桃色以上のダンジョンコアはその傾向が顕著になるとされている。
貯め込んだ魔力をどのように使用するのかは不明だが、何れにしても生物に対して友好的なものとは考えづらい。
よって、ダンジョンコアは、より早期の破壊が望まれている。
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