......残念!

一ノ瀬 夜月

情報不足なので

 「あぁ〜もうっ、どうしたら良いの?履修登録なんて、全然分からないのに、あと五分で締め切りだよぉぉぉ。」


 パソコンと向き合いながら、とある女性が発狂していた。


 彼女は、大学に入学してから、交友関係を築いてこなかった為、このような危機に直面しているのである。


 勿論、大学から生徒に対し、授業の情報は提示されているが、唯の文字の羅列から、単位の取り易い授業を見つけることは、困難である。


 その為、彼女は、とんでもない奇策に打って出る。


 「もう、期限がすぐそこまで迫ってて、間に合わないよ......。


 しょうがないっ!自分で決めるのは諦めて、運に任せよっと。」


 

 次の瞬間、彼女は番号が振られている鉛筆を取り出し、何度も転がした。


 そして、鉛筆が示す通りに授業を決定した。


 「わわっ、あと一分しかない!とりあえず出さなきゃ。」


 彼女はあたふたしながらマウスを操作するが、ここで、重大な事実に気づいた。


 「あれっ、提出期限が昨日?」

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......残念! 一ノ瀬 夜月 @itinose-yozuki

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