真・神の血に溺れる2~ライフ・イズ・ギャンブル~
出っぱなし
2年目の始めに
ホーホケキョっとウグイスが謳い出したこの頃、僕はブドウ農家としてデビューして2年目に突入した。
そして、ワイナリー設立へ向けて準備は着々と進んでいる。
1年目は実に様々な出来事があり、あっという間に過ぎ去った気がする。
ブドウ畑では多くの戦いを経て、酷暑の夏ではあったが無事にほぼ想定通りの収穫はできた。
ささやかな収穫祭も行えて良かったと思う。
今年はどんなシーズンとなっていくのか、それはまだ分からないが自分でワインを造ろうという計画はある。
まだ自分のワイナリーはないので、場所を借りての委託醸造となる。
もう1箇所の畑、開拓を行った方の畑ではあるが、実に多くの苦難の道程であった。
まさに命がけの巨木の伐採、重機を借りて大掛かりな開拓作業を自分独りで行い、大きな自信となった。
ブドウ棚も設置し終わり、苗木の植え付けをこれから行うところだ。
そして、例のクラウドファンディングでは大きな反響があり、無事に第一目標は開始4日で達成できた。
本当に感謝ばかりである。
しかしながら、次の目標・本当の戦いへ向けてまだまだ続くが、カクヨムの規約で宣伝は禁止されているので、詳細は語れない。
こうして軍資金ができれば、兵站を整えていくことになる。
◯長の野望のような
その話がシーズン2のメインになると思う、多分。
さて、人生というやつはどれだけ細く長く堅実に生きたところで、たかだか百年程度しかない。
一瞬の夢に過ぎないほど儚い人の世である。
どんな風に生きたところで、宇宙の深淵からしたら人類の偉業など鼻くそ以下だということは事実だ。
しかし、このクソッタレな世に生まれてきてしまったのなら、少しでもこの世を楽しみたいものである。
踊る阿呆になってしまえば、世知辛い世の中もそれなりに面白くなってくる。
そんなわけで、野望に人生を全振りしてしまった踊る阿呆の物語『真・神の血に溺れる2~ライフ・イズ・ギャンブル』、神の血に溺れるシリーズ本編・シーズン2の幕開けである。
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