光を与えてくれた貴女
桜田 希(さくらだ のぞみ)
岡本 弥亜(おかもと みあ)
貴女に愛は幸せなものなんだって教えてもらった。愛されてるから誰かに傷つけられた。そんなことの繰り返しの二十四年間。愛に疲れて、独りでいいかなって思いさえした。
弥生のある日だった。沈殿した星々の下、私の表面は痣だらけだった。家に帰ると死ぬかもしれないし、ファミレスで過ごす数百円もなかった。寂れた商店街で私は動けずにじっとしていた。
そんな中貴女は肉まんを差し出してきた。女性とは言え、知らない人から食べ物をもらうのは怖かった。それでも生きたいと願う身体には抗えなかった。
最初生活保護の拾い屋かと思った。
一緒に肉まんを食べながら、「警察に一人で行くのが怖かったら私が付き添います」と貴女は言った。
そして、貴女は「泊まる所がないなら私の家に泊まりますか?」と提案し、今日に至る。理由なく夜に外を出歩いてる時点で誰も疑わない貴女。訳ありの女性を疑わずに泊める時点で誰のことも疑ってないんだね。
透ける花の様な存在でした。貴女越しの光はとても綺麗でした。例え夜の微かな光でも、愛おしそうに抱きしめる貴女。
そんな貴女と一緒に人生を歩めて幸せです。貴女と言う温かい光の傍に居れて幸せです。
光の花束 篤藤 @for1203
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