第2話 お子様ランチの警察行政

そのくせ、自転車の二人乗りは禁止、雨の日に傘を差して自転車に乗るのは禁止、一時停止をしないと切符を切るだの罰金だの、国民の足を引っ張る・国民の円滑な生活を阻害する法律は、中国・台湾ほかのアジア諸国、欧米ではどうなっているのか、なんて話は出てこない。日本固有の問題とその解決策である、なんて調子のいい論理で、これまた簡単に押し通すというスタイル。


  雨の降る日でも冷暖房の効いたパトカーの中からのんびり監視してさえいれば給料をもらえるという、完全なる「親方日の丸・お上という王様」天下の警察官。    

  これからは、町中の監視カメラと顔認識AIによって、パトカーどころかドローン警察官が、文字通り「現場に飛んできて」、罰金徴収はその場でクレジットカード(マイナンバーカード)決済という「日本の警察らしい合理的なシステム」なんて、自画自賛するのではないだろうか。


  法案を成立させるために、全国の白バイ警察官が500万円もするピカピカの白バイで、ほとんど車の通らない一時停止の交差点で待ち伏せし、片っ端から一時停止をしない自転車を「検挙」する。

  そして、一週間後には、釣り上げた「大漁の違反者」の数を集計して新聞やテレビで大々的に報道し、「こんなに一時停止しない自転車が多いんですよ。だから、今度から罰金を取りましょう。」という、相変わらずの、お子様ランチ的イージーなやり方。


  台湾では、郊外から街の中心までの国道と並行して、3百メートル奥に、自転車(と歩行者)専用の道を作る。

  今まで地上の線路であった鉄道が地下に入れば、10数キロに及ぶ地上の土地は市民公園と自転車(歩行者)専用道路にしてしまう。高架の部分は、下の部分をどんどん、やはり市民公園と自転車(歩行者)専用道路にしていく。


  一年中、町中どこかで必ず道路の改良工事が行なわれ、歩行者も自転車も、そして車も、快適・安全に通行できる「仕組み・器」を作っている。警察も行政も、中国人(台湾人)はビジョンと信念がしっかりとしています。


  一方で、何でもかんでも場当たり的・その場凌ぎの法律を作って国民のかね(違反金)と我慢強さに寄生するだけという、お子様ランチ的というかチンパンジー並の知恵しか働かない警察屋と政治屋ばかりの日本とは雲泥の差。

  真の問題はなんなのかを考えて、行政と警察・企業や業界と、練りに練った法律を作ることで現実に国民の生活が楽に、スムーズになるような「社会の仕組み」を組み立てる、なんて知恵が全く働かず、行動もできない。

  政治屋・マスコミ屋と組んで世論操作し、国民に迷惑で子供だまし的な法律を自分勝手にバンバン作る。そんな場当たり的な「お子様ランチ」仕事なら、ガキでもできる。


  2,000年間、政治・軍事・経済全てに渉り、中国による完全援助を受けることで、まともな立法・行政など一切行なわず、住民の99%のぬひ(奴婢・奴隷階級)を自由気ままに、やりたい放題扱ってきた彼ら両班(やんぱん)のやり方を、そのまま日本にもってこられては、在来種純粋日本人にとっていい迷惑なのです。


  月刊Hanedaにおける韓国専門家室谷克美氏によれば、「日本人と違い、コツコツ働くという習慣が彼ら韓国人には無い」そうで、何事も場当たり的でイージーな政治屋・警察屋の体質とは、そこに由来するのでしょう。


  本来働かせる頭と身体を全く使わないので、警察の幹部も現場の警察官も、やることがなくて暇で暇でしょうがないから、パソコンやスマホでAVを見ているか、交番でゲームボーイをやっているしかない。

  そんな彼らを50年前、高校時代の友人は「ひまわり」と呼んでいました。  

  「面白いこと言うじゃないか。」と笑うと、(警察官の)父親がそう言ってた、というので2度笑いました。

  暴力団事務所から(家宅捜査という名目で)かっぱらってきたエロ本を署内みんなで廻し読みしている、という話で3度笑いました。


  彼の親父さんの話によると、警察に入った時はみな、真面目で優秀なんだそうですが、3年も経つとバカとモラルの欠如した人間になってしまう。

  ですから、彼の父親は彼に対し、絶対に警察官なんかになるんじゃない、と言っていたそうですが、東京市の警察官であった私の曽祖父も同じことを息子や孫(私の父)に言っていたそうです。


  まあ、まともな審議もされず、こんな子供だましのプロパガンダで、国民が迷惑を被る悪法が簡単に作れてしまうということは、日本という国全体が「お子様ランチ」化しつつある、ということなのでしょう。


  欧米で「自転車で一時停止しないと罰金」なんて言えば、みな不思議に思うでしょう。かれらは、「自転車が一時停止しないでも走れる道路・街作りを目指す」という「まともな大人」の発想なのですから。

  何でもかんでも禁止・規制にして自分たちの存在感を高める(ボクたち警察は偉いんだ)という幼稚な発想ではない。或いは、自転車のヘルメットを義務づけて、ヘルメット屋への天下り先を確保するなんていう、意地汚い発想はしない。


  お隣の中国では、AIだのVRといった最先端の技術を有効活用して、本当に社会のためになる発想で、どんどん社会を愉しく実のあるものにしている、というのに。  そんな、自分たちが逆立ちしても勝てない中国(人)に関しては、これまたマスコミや言論界とつるんで、中国に関する悪口の合唱を煽るばかり。

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