『さくらの通り抜け』

やましん(テンパー)

『さくらの通り抜け』


 今日は、年に一回、『首相公園通り』、さくらの通り抜けです。


 普段は、外国からの賓客さんとかしか入れません。


 『はい、はい。みなさん。押さないでください。まもなく、通り抜けが始まります。』


 警備員さんが叫びます。


 『わ〰️〰️〰️〰️😃』


 みな、期待で一杯です。


 なにしろ、最近は、桜の木がみな古くなって、また、戦争による有害放射性物質の影響もあって、ほとんど咲かなくなり、もう、見られなくなっているのですから。




 そう、あの時期を境にして、世界は変わったのです。


 鯛たちが、一斉に陸に上がってきたりもしたのです。


 人類だって、もはや昔のままではありません。



    ♦️  ♦️  ♦️ 



 さあ、ついに、来たのです。


 『お待たせしましたあ。さくらの通り抜け、始まりま〰️〰️〰️す。』


 『うわあ〰️〰️〰️〰️‼️』


 叫び声が上がりました。


 まさに、壮観です。


 ものすごい光景でした。



 『うぎゃあ〰️〰️、きゅわ〰️〰️〰️〰️。おぎゅわ〰️〰️〰️〰️〰️〰️😃』



 人々は、玉のように丸まって、喜びを一杯に表しながら、そこらじゅう、転がり回り出しました。


 まさしく、会場は、歓喜の渦に包まれましたのです。



 『したに〰️〰️。したに〰️〰️〰️〰️。』


 ながい槍を背中に掲げた、先導の、むかしのやっこさん姿の人が、厳かに転がりながら告げて歩きます。 



 すると、なん百本という、新種さくらの木々が、まさしく、堂々と、通りを歩いてきたのです‼️


 さくらの通り抜けです!




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『さくらの通り抜け』 やましん(テンパー) @yamashin-2

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