思ったことを口にしたら世界が滅んだ件

第1話 はじまり

こんにちは

ぼくは【無】です。

誰しも1度は思ったことがないかな？

お金持ちになりたい

芸能人になりたい

新しいおもちゃがたくさんほしい

かわいくなりたい

かっこよくなりたい

あんな奴死ねばいいのに

あいつが羨ましい

人という生き物は感情を持っている。

この世界にはそれを口に出す人もいれば

胸の奥にぐっと秘めている人もいる。

感情をコントロール出来なければ

それは時に凶器となり他者を破滅へ

導くこともあれば、自滅することも。

これはそんな世界で、1人の女の子が

思ったことを口にしただけで

世界が滅んでしまった。そんなお話し。

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天宮一族

暗殺家業を生業とする日本の裏社会の

頂点に君臨する一族。

金さえ払えばどんな仕事も引き受ける。

痕跡一つ残さないため誰もその姿を

目撃した者はいない。

表向きは天宮組としてボランティアなどの

慈善活動を行っている。

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令和6年4月 都内某所

『おぎゃあ おぎゃあ』

天宮 乃蒼 （あまみや のあ）生誕

一族の将来を担う期待の星だな

そう話すのは父 天宮 天龍だ。

天宮 天龍は幼い頃から特殊な力があり

気配を自在にコントロールする能力に

長けていた。気配のコントロールは

暗殺には必須だが天龍は周囲の気配さえも

自在にコントロールすることが出来た

こんな可愛い子に暗殺をさせるなんて

あまり気が乗らないわ...

そう話すのは母 天宮 凛

凛は薬学の知識があり、主に天宮組の

医療部門を統括していた。

彼女の手にかかればどんな病も完治する

という噂だ。

そんなふたりの間に生まれた乃蒼は

これから天宮組を背負うべく修行を

積むことになるのだが...

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