第36話 チキン野郎は神器解放を見る
目の前には月の女神が現れたのか…??
エミはティナから与えられた力で今日本神話に出てくるアマテラスとかスサノオ見たいになっていた。あの姿は正にツクヨミだ。
ツクヨミは確かアマテラスの姉妹で月を司る白い兎の姿にもなれた別名、白兎の神と言われた伝説の人物だ。
それになったって事は…あの神器とか言う武器はもしかして。
「アメノトツカの剣とヤタノ鏡」
「良く知ってるね…」
「何で干支が日本神話の神器を持ってんだよ!?」
「元々は人界の神が作って与えた物だし、私が持ってる物はそれから伝えられた後継の神器…」
「後継?」
「本物(オリジナル)じゃない…伝えられた伝承の元…作られた物…」
「それって、神器の複製(デッドコピー)って奴か?」
デッドコピー…性能を丸々同じに作った完全なその物の複製品。模造とはまるで違い完全な同じ力を出せる言わばもう一つのスペアと言ってもいい。
「確かに複製だけど…私用にチューンナップしたもん…だから別物」
物はいい様だなおい…何かしらの改良を施して新規で作った卯年用の神器って解釈でいいのか??にしたってツクヨミの姿になるって何処まで似せて作ったんだよ。
2人が神器について語る中、戦っているエミとサンティラ。
「人間が…思い上がるのも大概にしやがれっ!!」
「鏡返し」
エミが構えた鏡からサンティラが飛び出した。
「何っ!?俺様!?」
鏡から現れたサンティラは噛み付いて来たサンティラに逆に噛み付いた。
「ぎゃあぁぁぁぁ!!」
サンティラは声を上げた。
「痛てぇ!痛てぇ!」
「まだやりますか?」
「たりめぇだっ!」
エミの剣か金色の輪っかが飛び出すとサンティラを縛り上げ拘束した。
3つの輪っかはサンティラの口、胴体、翼を拘束した。サンティラは地面に叩きつけられた。
「んぐがぐがぁー!」
口を塞がれて喋れないサンティラはもがくが拘束は更に締め上げ全く壊れない。
「無駄…蛇の力じゃ月の輪は壊せない」
「んがぁぁ!」
サンティラは塞がれた口でもがきながら最後の悪あがきと金色の眼から光を放った。
しかし、エミのヤタノ鏡がそれを跳ね返すとサンティラに当たるとサンティラはみるみる石にな最後は完全に固まった。
「おいおい…目から石化光線まで撃てるのかよ…」
「サンティラは蛇だからね…あらゆる蛇のスキルが出来る…今のはバジリスクのスキルだね」
本当に油断ならんなこの蛇は…
エミはゆっくり降りてくると元の姿になった。
「東海林様」
エミは東海林に抱きつく。
「くっつくな…」
「嫌ですわ!怖かったんですよ!!」
「嘘つけ!」
「嘘じゃないですわっ!今夜は私を慰めるために今夜こそ〇〇の営みを!」
「馬鹿言ってんじゃねー!」
東海林はエミを引き剥がす。
「ち、イチャイチャしてんじゃねーよ!」
ん?今なんか聞こえたか?
「これ…」
ティナが何かを摘み上げた。
小さな白蛇だ。
「ひいっ!気持ち悪いですわっ!」
「気持ち悪いだと!食うぞこらっ!」
「ま、まさか…その蛇…」
「うん、サンティラ…これが本体!」
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